見出し画像

【アラサーOLカナダでバイヤーアシスタントとして大活躍】

入社3ヵ月で異動

前回記事で書いた通り、営業アシスタントとしてカナダの日本の生活用品を販売する企業へ入社した私。

正直かなり時間を持て余していた。
仕事中にネットサーフィンしたり音楽を聴いたりするけど、それでも時間がたつのが遅くて苦痛だった。

入社して3ヵ月たち、試用期間が終わって本採用となった際に会社のボスと人事部長と面談がもたれた。

このとき転職活動も同時に動いていて、良い感じに面接も進んでいたのだけど、

この面談で、「輸入業務に興味がある」と素直に伝えてみた。
別にダメなら転職できそうだし、気軽な気持ちだった。


すると、じゃあ輸入チームのマネージャーに聞いてみるから返事はちょっと待ってね、と前向きな反応。


この面談が終わってからは実はSalesチームでの仕事が変わってきて、
マーケティングをやらせてもらえるようになり、チーム内でのコミュニケーションも増えて楽しくなってきたところだったんだけど、

今思えば、入社してすぐ辞める人が多いから、様子見てたのかもしれない。


しかし、口から出たものはもう取り消せない。

少し経った頃に人事部長から呼び出される。

「輸入チームが正式にあなたを迎え入れることになった。でも次の人が決まるまでSalesチームには言わないで」とのこと。

ただ新しい人の求人や面接は始まるわけで、
やっと仲良くなれてきたSalesチームのメンバーの一人から
「やめるの?すごくうまくやれてると思うんだけど、今の仕事好きじゃなかった?」と聞かれる。

人事部長から言うなと言われてるし、今の仕事が好きとも言い切れない私が返答に困っていると、
「ごめんごめん、言いにくいならいいんだ」と去っていき、とても気まずかった。

人事部長に「いつまで黙ってないといけないの」とメールするも返信が来ず、
結局噂で輸入チームにもSalesチームにも私の異動のことは伝わってるんだろうなと感じるまで自分の口からは言えなかった。

バイヤーアシスタント

まだ異動前だったけど、輸入チームのマネージャーに呼び出され、
早速「あなたにはこれをやって欲しいと思ってる」という話をされた。

正直輸入実務のような仕事をしたいと思って異動願いをしたのだけど、
実際の仕事はバイヤー職のような仕事だった。

元々100円均一の商品を販売していたが、大きく方向転換をしなければいけない事情があり、もっと単価の高い付加価値のある商品を売っていくという。

私にまかされたカテゴリーはステーショナリー、文房具だった。

仕事としては全然知識もないカテゴリーだけど、
日本人としては皆ときめくんじゃないかなと思う日本の文房具。

日本で賞をとっているものやランキングを見て、
メーカーごとに色んなブランドを調べて、
デザイン性や機能性、品質の良さを伝えるプレゼン資料を作成した。

ただただ可愛くて調べるのも楽しくて。
自分も欲しくなるものばかりだったので資料を作るのも全く苦じゃない。

ただ数が多くて、文房具といっても筆記用具からはさみやのり、ホチキスや筆箱やシールに折り紙まで幅が広い!
筆記用具にしても、シャーペンやボールペン、万年室から筆ペンまでさまざだ。

部署異動したのは1月とか2月で、北米で文房具の繁忙期は学校が始まる9月前の7-8月。
この半年間ほぼ毎週のように資料を作りプレゼンを行った。

そしてこのステーショナリーのカテゴリーにおいては、
今までの100円均一商品から大幅に単価が1000円前後まで上がったものもあるにもかかわらず、7月から始まったステーショナリーフェアの売り出しは大成功し、例年の4-5倍の売上を上げることになったのである。

ひとえに商品が素晴らしいからであって、私の手柄ではないのだけど、
ボスがひたすらに私を気に入ってくれて感謝してくれた。

試用期間を終えて時給は1ドルちょっと上がったのだけど、
異動してから数か月後には5ドルほど時給が上がる昇給を果たすのであった。


それ以外の業務として、日本語が読めるわたしは輸入規制の厳しい食品の原材料の英語ラベルに間違いがないかチェックする業務を手伝ったり、

マネージャーがリモートで日本で開催される展示会に参加する前に
出展企業をピックアップして資料を作ったり、

ボスが日本出張する前には、カナダで飲食店出店を考えているボスのために
日本の人気外食チェーンをリストアップし、その店舗の海外展開についてやフランチャイズの可否などを調べたり。
(これめっちゃ楽しかった)


あとはスリーコインズやPLAZAのような他に仕入れ先として参考になる店や、そのディスプレイなんかを紹介するプレゼンをしたり。

正直実際に実現するわけじゃないものも多かったので、
仕事なんだけど何の責任感もプレッシャーも感じることは無く
ただ調べて会議で紹介して、それでもみんな興味深そうに聞いてくれて褒められるという時間を過ごしていた。


他にも、ただでさえ日本人が会社に少なく、
ボスと直接会議で話すポジションにいる日本人は私だけというのもあって、

年間のカレンダーをみて、どんなイベントがあってそれによってどんなものことを日本ではしたり買ったり食べたりするのか紹介したり、
お店のディスプレイに使えそうな参考資料を作ったり、

「招き猫について」の資料をつくったのも楽しかったなぁ。


そんなの文句なしに楽しいじゃんと思われそうだけど、
結局ここでも暇な時間が多すぎて、YouTubeで時間を潰す日々だったんだよね。


そして私にはいつも褒めることしかしないボスだったけど、
実際には会議中にマネージャーたちに声を荒げたり机をたたいて詰めることも少なくなく、結構感情的な人だった。

Salesと輸入チームのマネージャーはいとこ同士でとても仲が良く、
穏やかでいい人たちだったけど、
Salesのマネージャーは店舗に出向いてオフィスにいないことが多く、
輸入のマネージャーはなんと看護師と兼業していてそちらが忙しく時は1週間まるまる出社しないこともあった。

それでも家に仕事を持ち帰って、夜中まで働いていたりするので、
厳しい世界なのは間違いない。


もっと仕事振ってよ、なんてことも言えず。。

この辺のギャップも、ここまでボスに気に入られ、楽で楽しい仕事をしてるくせに、
このままこの会社にいるのが不安になり結果帰国することになった要因であることは大きい。




次回は、会社での過ごし方や給与、人間関係などを書いてみようかな。
お楽しみに🎵




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?