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【アラサーOLカナダで営業事務やったら優秀だった!?】

前記事でなんとかオフィスワークの仕事をゲットしたアラサーOL。

就職した会社は、日本雑貨を扱うカナダ全土に10店舗を構える小売。
同僚たちは香港からの移民1世や2世が大半。


出社初日は、会議室でのオリエンテーション的なことからスタート。
人事担当へサインした契約書や前職の上司や先輩に書いてもらった推薦状を渡し、
逆にCo-opの書類に記載してもらったり。

そしてその後はオフィスや倉庫を案内してもらった。

オフィスについて

一人ひとりのデスクは独立しており、隣や正面に人がいない。
デスク自体も大きい。
そして椅子は日本でよく見る通気性の良さそうなものではなく、
一見レザーに見えるエナメル?仕様だった。

キッチンには大きな冷蔵庫が2台あり、
辺鄙な地にオフィスがあるのでランチは持参する人も多い。

あとは車でどこかレストランに行く人もいれば、
何人かまとめてウーバーイーツすることも。

飲み物は、ウォーターサーバーがあり、カプセル式のコーヒーマシンも飲み放題。
紅茶やココアといったティーバッグや粉タイプの飲みものも充実。


チームメンバー

Salesのチームメンバーは、私以外全員男性4名。

面接のときにいた40代くらいのお父さんって感じの穏やかな男性マネージャーのアーロン

他のメンバー3人は大学生かなってくらい若かく見えた。
(コロナ禍でのマスク効果かもしれない)

1人は生まれもカナダなのかあまり中国語は話せないようだったが、
そもそもかなり無口なZ世代って感じの男の子ジョーイ

あとの二人は決して陽キャではないけど中国語でしょっちゅうお喋りしてる仲良しライリーとガブリエル

そのうちの一人、ガブリエルから主な業務を教えてもらった。
彼は声が高いし見た目もかわいらしく、気さくにマンガの話をしてくれたり。

私は、仕事中にさぽったり私語したりする環境に慣れていなかったので、
最初は暇でもお店のホームページやSNS,商品リストを隅々まで見たりして時間を潰していた。

語学学校やカレッジではあんなに友達作りに積極的だった私なのに、
移民が多いとは言えネイティブと同等に英語がペラペラな彼らに引け目があり、かつ私以外のメンバーでは中国語で会話する彼らとの間に壁を感じて、かーなーり大人しい真面目な人。になってしまったのである。

(これとても後悔してる)

数か月後に業務の関係でライリーとの関わりが増えると、
あんなにお喋りなのに私にはほとんど話しかけてこなかったライリーが
Netflixのオススメや好きな音楽の話、私の読んだことない日本の漫画をオススメしてきたり、突然話してくれるようになった。


頭が良くて話も面白く、年代も近いのでちょっと恋心が芽生えてしまいそうだったけど、ライリーは職場の別部署に彼女がいたんだよねー。
彼が私の席にお喋りきているときに、何度か彼女が営業チームの部屋に入ってきて、なぜかちょっとだけ気まずかったりもした笑

実は日本に帰ってからも連絡をくれるライリー。
今は大学院に入りなおして働きながら勉強しているらしい。
そういう自由さがいいよねー。

営業事務の仕事内容

まずは10店舗がカナダのどこにあるかとその規模、それぞれの店長を教えてもらい
店舗から在庫に関する問い合わせなどにどうやって答えるかを教えてもらった。

基本は店舗在庫が品薄の物が倉庫にあるかどうかの在庫確認や、
飲食店などからの問い合わせなのかラーメン丼ぶりを500個発注したいけど日本から仕入れたらどのくらいで入るかを輸入チームへ問い合わせたりなどなど。

もちろんガブリエルからの引継ぎは全部英語で、店舗からの問い合わせも英語。
唯一商品名が日本のものなのでそこは抵抗もなく、むしろ私だからこそすぐ見つけられるみたいのこともあったように思う。

時にはシーズンならではの製品を店舗ごとに数量振り分けたり、
月間でのキャンペーン品で数%OFFになる商品をカテゴリーばらけさせてそれぞれチョイスしたり。


しばらくすると毎週来る店舗から発注の内容をSAPシステムに取り込んで、倉庫へ出荷を依頼する業務も店舗をガブリエルと担当分けして行った。


さらにその後ジョーイが別チームに異動になり、
店舗が発注する為のデータを作成する業務が私に振り分けられた。

扱う製品数は2万点を超えるので、ほぼデータで前週や前年の実績を引っ張りマクロが組まれており、
頭を使うことはそこまでなかったけど、工程はかなり複雑で。。
週1回、午前中は丸々その作業にかかってしまうという。

最初にジョーイからガブリエルに引き継いだときは結構苦戦していたらしく、何週もガブリエルはジョーイに聞きながら苦労してやっていたようだった。

しかしそこは日本でOLを何年もやっていた私だ。
舐めてもらっちゃあ困る!笑

1度ガブリエルから引き継いだ翌週は自分のメモとマニュアルを見ながら、10店舗分を特に質問もすることもなく仕上げた私を見て、
ガブリエルが本当に驚いていたあの顔が今でも忘れられない。。


正直、言語の壁が全くなかったら、ちょっとでもつまづいたらすぐ質問していたのかもしれないけどね。

日本での前職でやっていた営業事務とはかなり業務内容も違ったけど、
全然難しいこともなく、正直かなり暇だった。


私以外のメンバーが他部署と長時間会議に入ることも週に2回くらいあったし、店舗からの問い合わせにちょこちょこ答えて
あとは本当に本当に暇で、めっちゃネットサーフィンをしていた。

じゃあ他のメンバーは忙しいのかというと、
結構みんな私用携帯をいじりまくってたし、私を入れない会話は中国語だったので、それが私語なのか仕事の話なのか確信はなかったけど、
多分ほとんど私語。

投資してる株の話とかゲームの話とかしてたっぽい。

そしてそもそも皆ワイヤレスのイヤホンを片耳して音楽聞いていた。


私はもう罪悪感とかもなくなり、kindleで英語の本をダウンロードして仕事中に読んだり、中田敦彦のYouTube大学を流し聞きしていた。

そんなこんなで3ヵ月が経ち、やっと試用期間を終えるころ、
マネージャーからチーム全員で会議をしようと呼び出された。


英語でプレゼン



ボスがカテゴリーごとマーケティング戦略を考えろと言っているから、
全員でセールストップ10のカテゴリーの担当を決めてそれぞれ考えよう。

というとーーーーってもざっくりしたものだった。
最初は、担当は決めるけど、あくまでチームだからブレインストーミングは全員でやるから心配しないでね!といわれてはいたのだけど、

マネージャーは週の半分くらいは店舗に出かけていて、
オフィスにいてもなんらかの会議に出ていてほとんど話す時間もない。

どうしたらいいのか分からないなりにも、一生懸命自分なりにマーケティングの基礎を思い出し、
ターゲティングやらシーズン戦略やら、店舗のディスプレイなんかの案も詰め込んで資料を作った。


そしていつも私は入っていないボスと輸入チームと営業チームの会議で
ひとりずつプレゼンをすることになる。


のだが、正直全然みんな準備していない。
マネージャーは準備してないけど、知識と現場での経験から色々喋ってたけど、ライリーとガブリエルはもう「なんもしてません」と言わんばかり。

そこで私の発表が始まると、みんな凄く興味深そうに聞いてくれて
色々コメントもくれた。

だからといってどう、というわけではないのだけど、
こうして私のプレゼンは無事終えたのだった。

すると、「じゃあ来週は別カテゴリーもプレゼン宜しくね」、となり
なんかマネージャーも君のプレゼンを皆でバックアップするとか言い出して、、、他の2人(とマネージャー)のプレゼンはなくなり、

ここから3,4週間、私のプレゼンコーナーが開催されたのだった。

確かカテゴリーは、
ヘアアクセサリー、メイクアップ、調理器具、保存容器とかその辺だった記憶。

店舗視察にも数回連れて行ってくれた


暇で時間を潰すのに苦労していたので、考えてアイデアをアウトプットするのは楽しくて、
特に具体的根拠のある数字も求められていなかったので、
自由研究レベルだなーと思いながら、毎週脂汗かきながらプレゼンしたのもいい思い出。


この辺からやっと戦力として認められたのか、
店舗キャンペーンの内容を考える時に一緒にミーティングに参加させてもらえるようになったり、
年末の福袋を作るにあたって何パターンか中身を値段別にリストを作ったり、
店内POPやクーポンのデザイン案を作るなど仕事の幅が一気に広がったのであった。



次回、輸入チームへ電撃異動。
そして時給アップ!


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