議論の仕方について

先日、DATUM STUDIOの全体定例で話したプロ意識についてご紹介しました。

今回は、過去同じように全体定例で話した「議論の仕方」について書こうかなと思います。

議論とは

普段の業務の中で議論することはよくあると思います。
我々の会社であれば、今持ってる案件の進め方であったり、分析方針であったり、その他いろいろあるかなと思います。
そもそも議論とはなんのためにあるのか?

日常会話であれば、特に何のためとか考えなくても良いかもしれません。
しかし、業務においては、今後のアクションに関して具体化していくためだと考えています。
議論した結果、何も変わらないのであれば、その議論した労力と時間は無駄です。
エゴの押し付けは、議論とは呼べないです。

当たり前のことと思うかも知れませんが、意外と意味のない、建設的でない議論というのは多く存在します。
しかし、意外とそうなってることに気づかずに、熱い議論を交わして議論したつもりになっていることも多いです。

承認型議論

建設的でないものとして、「承認型議論」があります。(名称は勝手に作りました)
これは、相手との意見のズレを認めず、いつもまにか承認者となったような議論の仕方です。

議論の途中で、相手が何かを意見しても、

「それは違う」
「俺は認めない」

などといった形で、対等な関係であるはずなのに、承認者のような振る舞いをする議論です。
一体、いつ承認するような場になってしまったのでしょうか。。。笑
何を言っても、自分が認める or 認めない、といった話にしかならないので、労力と時間の無駄となってしまいます。

競争型議論

もう一つが、「競争型議論」です。
こちらも、相手とのズレを認めず、相手を自分の考え方で説得しようとする議論です。
つまり、議論に勝ちたがるようなものです。
どんなに不利になっても、重箱の隅をつつくようなあら捜しをして、どうにかこうにか、この場の議論に勝ちたがる姿勢です。
相手が、

「〜だから、こうした方が良いのでは?」
「こういう考え方もあるのでは?」

といった、提案をしても、それを否定する理由を一生懸命考えて反論してきます。

このような姿勢で議論をしても何も意味がありません。
自分の意見を変える気が無いので、どんだけ長い時間議論しても完全に自己満です。
意見を変える気がないのであれば、議論などせず勝手に進めた方がお互いのためでしょう。

余談ですが、このタイプは、その場の議論に勝ちたいだけなので
少し時間をおいて冷静になると、相手の意見もちゃんと取り入れたりします(笑)

承認型・競争型の議論から、提案型・協力型議論へ

建設的な議論をするには、相手とのズレを認めて妥協点を見つけて具体化していくような進め方が良いです。
相手と自分の正義は違う、という前提から
譲歩しあいながら具体化していくことで、ものごとを迅速に推進していくことが出来ます。

妥協点を見つけるには、一つの考え方として、
「事実と解釈を区別する」という方法があります。

事実部分の共有を行いながら、解釈のズレを認めます。
その上で、
その解釈のズレがどこから来ているのか?
を相手の立場になって考えて、事実を解釈してみる事で、理解出来ることが多くなります。
それが出来れば、双方で譲れるところ、譲れないとこと、新しい方向性などを議論して、落とし所を見つける事が出来るのではないかと思います。

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