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外気温はかなり低く

駄弁る途中
目の前の地面は
私たちの足跡を求めて
やっと私たちは
歩けるようになった
あらゆる草花や
冬風のさまざまが
何かを求めて
漂い続けていくように
我々は
何かを他人に伝えながら
それぞれ
譲らない思いを
腹で熟しつつも
だんだんと身体を寄せ合い
足取りを分かち合っていく

生きゆく先は
頼りないことも多く
言葉がままならず
飛び散ることも一二、三
それでも向き合い
いつの日かへ
根元を耕すのは
こうして歩むため

歩むためには
難関にも身体を逸らさず
柔らかく胸を張り
おのれを滅ぼすことなく
周囲と語り合いつつ
つまらぬことに転じてゆく

つまらぬことこそ
私にはひとつ、
重大ごとであり
何にも変えられぬ
愛おしい相手だと思う

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