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変わりゆく
最近になると
ますます大地は盛り
四季の巡りは
閉じてゆきます
かれらが描くのは
北風のつめたさと
降りきる新緑のあたたかさ
野花の種は
輪郭を育て
上へ上へと
寝床を拡げる
つめたさに震えながらも
陽光にゆれる数々は
互いに目配せをし
輝きに影を落としながら
時間の明滅を
ひたすらに夢想していく
私は
そんなことにも気づかず
今年も顔を
くしゃらせながら
苦痛の影を
散り落とす
花粉のかゆみはここにありと
鼻紙を求めながら
手元を漁りつつ
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