「閉じたインターネット」化がもたらすメンタル疾患者への影響

今どんどんYouTuberやインフルエンサーのコンテンツの有料化が進んできています。
以前にも「無料の限界」としてnoteに書きました

閉じた方向へ向かうのは、この荒れたネットの世界を見るとやむを得ないのかなと思います。
ただ、僕はこの風潮に懸念を抱いています。

それは「格差」が生じるということ。

とはいえ格差自体は誰に限ったことでもないし、これから話をすることは極論に近いですが、一当事者として感じた、精神疾患を抱える人への考えられる影響について述べようと思います。

①情報格差

お金を出せる人だけがどんどん新しい有益な情報を入手していって、そうでない人はどんどん"情弱"になっていく。

ウソかホントかもよく分からない情報が、そのへんに落ちているゴミとして残り、真実は裕福な人がだけが知り得ることになる…

メンタル疾患者って、どん底になると電気代もろくに払えなくなるんですよ。情報を拾う思考力かってゼロになるんです。カップラーメンの作り方すら分からなくなるくらい。

そんな中での情報格差の拡大は、僕はけっこう怖いことだと思っています。

②健康格差

今一番生活に直結するのは、この2点目だと思います。

社会的にも孤独に陥りやすいメンタル疾患者にとって、ツイッターやYouTubeは1つの拠り所としている人は多いです。

たとえばメンタルヘルスYouTuberほっしーさんのメンバーシップ。

「安心できる居場所を作りたい」
すごくいい取り組みだと思います。

会員特典を見ると、メンバー間のチャットに使えるスタンプだったりライブ配信のアーカイブだったりと、情報格差は起こりにくいように配慮されていると感じます。料金設定もかなり格安です。

ただ、ここで逆の見方で言うと「安心できる居場所は毎月課金しないと手に入らないのか」とも思います。

お金のない人は、心の拠り所を手にする手段もなく、どんどん孤立していき心身の状態も悪化していく…
病気の回復には、家庭やこういうコミュニティなどで"居場所"をもって、いきいきと過ごせることが大事です。

「いやさすがにそこまで貧しくはないよ…」という方もいると思います。
まあそうなんですが、満足に働けなくて収入が得られない割に出費は思ってる以上にかさむ。

ギリギリの状態で体にムチをうちながら生活のために働いている人もツイッターを見てるとそこそこ居ます。僕は過去に2回貯金が底を尽きました。


…でコミュニティ作りを「本当に困っている人を救いたいなら、無料でやれ!」というのは的外れなこと。
サービスを提供して対価を得るのが社会としてあるべきことだし、そもそも無料にすると「安心できる居場所」として成り立たない。
閉じて有料にすることで健全な環境が生まれるのだから。これがなんとももどかしい…。

改めて言いますが、ほっしーさんのYouTubeメンバーシップはいい取り組みだと思っています。批判するつもりは全くありません。むしろ高評価です。

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こんなギスギスした社会じゃなくて、みんなモラルがあって民度が保てていれば、これらの格差は起こらなかったんです。嘆いても仕方のないことだけど、あ~嫌になっちゃうな…

【67日目のあとがき】

情報格差について極端なことを言うと、
ネット社会でも、もう(開いた)ネットには答えがない。
「ネット見ろ」といっても、(開いた)ネットには見るものがない。
こんな未来、考えたらちょっと怖くないですか…?

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