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風船爆弾はどこから?(その1 全2回)

風船に爆弾を乗せて飛ばしたことがあったんだってね。
ポンと昔。
今から100年くらい前のこと。
日本は世界を相手に第二次世界大戦と呼ばれている戦争をしていたんだよ。
最初は調子よく勝っていたんだけど、終戦間近になると敗けてばかりだったよ。
飛行機を飛ばす燃料もなかったし、国民が食べる物さえなくなっていたんだよ。
そんな中、考え出されたのが風船爆弾だったよ。
その大きさは、直径が10メートルくらい。
めちゃくちゃ大きな風船だよ。
日本特産の和紙を、こんにゃくノリで十数回塗り重ねて、その上に薄膜を張って仕上げた物だったよ。それに水素を詰めた、紙風船だったよ。これに15キロ爆弾と時限装置を付けて空に飛ばしたんだ。
日本は、11月から3月にかけて、秒速100メートルを超すジェット気流が流れているからね。この風にうまく乗っていったら太平洋を渡って北アメリカまで飛んでいって、そこで爆発するようにってね。
千葉県一宮海岸の旧加納藩かのうはんの台場跡13か所、茨城県大津海岸、福島県勿来なこそ海岸、全部で9千個もの風船が飛ばされていったんだよ。
アメリカはその爆弾が山で爆発したら山火事になって大変なことになるから、森林警備隊を置いたりしていたんだって。相手は大きな爆弾を乗せた風船だからね。
アメリカに到着した風船は900個もあったんだって。
オレゴン州に落ちた1つは6人の犠牲者を出してしまったよ。

今日はここまで、読んでくれてありがとう!続きは明日のお楽しみ!お休み、ポン!

#日本史 #近代史 #第二次世界大戦

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