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【天気】東京の冬

 東京の冬は本当によく晴れる。過去30年の日別天気出現率でも、12月1月は80%以上が晴れとなっている。残り10%が曇りなので、雨が降る事がほとんどない。その代わりに乾燥して湿度が低いという点はあるが、それでも天気が良い方がメリットが大きい。

 大阪も名古屋も京都も東京も仙台も、立地的には水辺が近くにあり、山に囲まれて強い雨や雪の影響を受けにくい地域にある。

 自然側に立って、それらの地域に災害級の雨をもたらそうとすると、針の穴を通すようなコントロールで前線や台風などを持って行かなければならず、かなり難しい。だから普通にサイコロを振っても出にくい(災害が起きにくい)地域に多くの人が集まって発展してきているのだろう。

 たぶん昔の人はそうした経験を数百年のオーダーで学んできて住む場所を決めているのだろう。河川整備が進む前は、至るところで洪水が発生していたことを考えると、住む場所選びは昔の方が重要だったに違いない。交通の便と同じぐらいの重要性だと思う。

「平城京の次はどこにしようか。」
「城をどこに建てようか。」
「幕府を作るならどこがいいだろうか。」

という議題が上がったその時々に、おそらく情報に詳しい家臣が、

「京都にしましょう!天候にも恵まれておりますゆえ!」

といった形で進言する機会があったんだろうなぁ。

と、歴史の節々で天気が絡んでいる様を想像しながら、今日の天気に感謝する、そんな朝。

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