見出し画像

そう、iPhoneならね。で終わるADHDのことが色々書いてある日記

気圧 雨 終了、という日で、何にもできなさすぎてずっとお布団に入っている。お布団はやさしい。ぼんやりと雷獣の動画を見て(今度雷獣大喜利を見にいくので予習している)立ち回りのうまさすごいな〜とぽやぽやする頭で考えている。

そういえばこの間喫茶店で隣になった人が「短歌をやっていて最近本を出したユーチューバーで関西の人」と付き合っていたことがあると言っていておおおベテラン中学生の元カノ!!!とおどろいたが本当かどうかわかんないよな(ベテラン中学生の元カノを騙る人間世の中に300人くらいいると思う)。

頭がふわふわしながらもミルクティーが飲みたい。イトチの。イトチの美味すぎるミルクティーが飲みたい。イトチは西荻窪のお店なのでそんなに遠くないのだが、わたしは気圧に完全にやられていて寝込んでいる。でも行きたいのでお母さんに電話をかけた。

お母さんに電話すると今日何する予定なの?と必ず聞かれるので、そこで、イトチでミルクティー飲んでくる、といえば今日の予定が確定すると思ったのだ。
母とはやすぎるけど現代短歌社賞の授賞式の服を買った話とかしつつ(イヤリングはつげ義春の目医者のやつがモデルなんだよと言っても通じなくてすこし悲しくなった)、ミルクティーのことを伝えて、そしたら母が絶対行ってきてよ〜写真撮ってきて〜と言ってくれたのでよっしゃいくぞ、と気合を入れることができた。

でも雨の中外を歩くのはいやなのでバスに乗った。乗るほどの距離でもないけどまあ雨だから、と乗ってからサンダルってめっちゃ寒いなと思った。はやく靴を履くべきだ。わたしはいまサンダルしかまともに履ける靴がない。靴という靴がこわれてしまったり買ったけど足に合わなくて履けなかったりして、急な夏の終わりにあわてて注文したけれどまだ届いていないのであった。

駅前からイトチまで歩いていく。店頭に傘が何本か刺さっている。ドアを開けるとお客さんが結構いる。あっどうしよう、と思ったら、持ち帰りもできますよ、と言われたので、じゃあ持ち帰りで…と答えた。そしたらお菓子だけになりますけどいいですか?と聞かれたので、え????紅茶は??わたしはミルクティーをのみにきた、と完全にわからなくなってしまってフリーズしている間にお客さんが帰って店内が穏やかになったので、やっぱり店内でお願いします、と言った。

脳が動いてないな〜と思う。逆かも、脳が動きすぎてなんでみんなこの速度で動いてくれないの?とめちゃくちゃなことを言っている感じ。が正しいかも。わたしは脳の回転の速度がえぐいくらいはやくなるときがあって、そういうときは喋ろうとすると喋る予定だったことより先に脳が進んでしまって意味わからんこと言ったりする事件が多発する。そして脳のはやい回転は正しくない軸でまわってるかんじで、コマみたいに安定してなくて、ぐちゃぐちゃにあたりを駆け回る犬みたいな感じの脳ではまともに物事が考えられない。見たものすべてが情報だからそれに対してのリアクションが頭の中にものすごい種類浮かんで目線を変えたらもう次のものに考えが移っている。
つまりはADHDあるあるなんだけれど、それだ、と店員さんと話したときにはわからなくて、ただ、ミルクティーとスコーンください、と言って席についた。

ミルクティーはあたたかくて香り豊かで、ほどよい濃厚さを持ち合わせている。わたしは以前紅茶はロイヤルミルクティーや完全に牛乳だけで煮出したミルクティーしか飲まなかったのだけれど、その理由は「(牛乳100%に近くないミルクティーは)水っぽいから」で、ただ、イトチでミルクティーを飲むようになってこんなにうまいミルクティーがあるのかと驚いた。茶葉の香りがたっていて、ミルクがそれを安定させる。すばらしいな〜と思いながらスコーンも食べた。全然サクサクじゃないしっとりほっこりみたいなスコーンは粉ってうまいなということを思わせてくれて最高だ。

こころが落ち着いたので店員さんともうまく喋れる。気圧つらいっすね〜という話をして家に帰る。

Twitterのスペースをやって雑談していたらいろんな人が来てくれる。歌集を出すにあたっての相談や、授賞式のスピーチの内容についてみんなで話し合う。こうやって、人と話しながらいろんなことを考えていくっていうのは昔のわたしの発想にはなくて、自分で全部決める!!!!!!だったんだけれど、そうじゃなく、すこしずつ柔軟に人の意見を取り入れた方が最終的にいろんな目が入ったことによって気付かない部分が良くなり、わたしがそれでもやりたいとかたく思ったことは残っているいい本になるんじゃないかなと思った。

人と話すことが楽しい。最近は母とも話しているしこうやってスペースを開いたり開かれているスペースにお邪魔したりする。
むかしは、自分の意見を言うことができなくてただ人の話にうんうん言ったり人の話を少しだけ上乗せした返事をしていたけれど、いまはなるべく思ったことをそのまま言うようにしている。
そのことによって誤解も生まれるようになったけれど、対話、がちゃんと成り立つようになってきて、わたしは対話ってできるんだとすごく嬉しくなった。対話〜!やってみたかった対話〜!高校生のときや大学生のときに少しできるようになった対話は、公的な仕事をはじめたことでまた門を閉じてしまった。自分の思ってないことをしゃべらなきゃいけない場面が増え、それからわたしはなに喋っていいかわかんなくなり、喋れることを全部喋っていたら元夫にうるさいと思われていたことがわかったので喋らなくなるためにADHDの薬を飲み、その使い方っていやだなって思った。わたしが人に迷惑をかけたくないから飲んでいるのではなく、元夫にうるさいと言われるから飲んでいるという感覚がその時は強かったからだ。

わたしは、薬を飲むならば、自分がわたしらしくあるために、わたしの生活をやりやすくするためにつかいたい!

と思って最近は自分の判断(お医者さんに許された量まで)で薬を飲むことにしている。薬はわたしを助けてくれる。脳がはやすぎてぐちゃぐちゃになってしまうことをうまく減らして活動できるようになった。

マルチタスクも苦手なのでいま現代短歌社賞のタスクと芸人短歌2のタスクとジェロ歌集のタスクと文フリ全体の手配で頭が混沌になっている。けれといまはリマインダーとかメモとか便利なアプリの入ったスマートフォンがあるのでだいぶやりやすくなりました。ADHDを救ってくれるんだ。そう、iPhoneならね。

この記事が参加している募集

自己紹介

ものを書くために使います。がんばって書くためにからあげを食べたりするのにも使うかもしれません。