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言葉の宝箱 0510【いつだって、変わりたい。もっと大きく強い人間になりたいと思っている】

『天空の救命室 航空自衛隊航空機動衛生隊』
福田和代(徳間書店2015/6/30)

愛知県小牧基地にある航空機動衛生隊。
医官として医療チームを率いる内村彰吾は頼りなげに見えるのが玉に瑕。
そんな周囲の視線を本人もわかっていたが、任務となれば話は別。
大型輸送機に積み込まれた“空飛ぶICU”を使って、
緊急を要する患者を遠隔地の医療機関へ送り込む。機内で起こる緊急事態。限られた時間。襲いかかるプレッシャー。
医療チームと輸送機の機長が連携プレーで預かった命を守る。
頭は冷たく心は熱く。空自のプロたちを描く「命をつなぐ」物語。
『高度一万メールの変心』『ペガサスとアスクレピオスの杖』『心の距離』『救える命と』『天翔ける救命室』5話連作短編集。


・気づかないものなのだ。
感情のすれちがいという傷口が、致命的な大きさに広がるまで。
大人になった今なら、自分にもわかるのに。
今なら、自分の思いをしっかり言葉で伝えることができるのに P52

・いつだって、変わりたい。
もっと大きく強い人間になりたいと思っている。
他人には偉そうにお説教できても、
自分のこととなると、とたんに腰が重くなる P55

・頭は冷たく、心は熱く P77

・結婚は勢いでなんとかなったが、
離婚とはこんなにも
無駄なエネルギーを使うものだったかと思い知った P187

・彼女の手に指輪がないことも確かめてしまった。
事情を知らないなりに、相手の男に憤りを感じる。
子どもはひとりで作れるわけじゃない P205

・自分が正しいと思う通りにしなさいって。
天が決めてくれて、たいがいなんとかなるからって。
どうしてかわからないけど、妙に説得力があったの P211

・存在するだけで喜んでもらえるって、究極の承認なんだから P219

・「もう、後悔したくないんです」だって、人生は短いのだ。
あの老人が教えてくれた。
ぼんやりしていると、あっという間に自分もあの老人と同じ歳になる P297

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