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言葉の宝箱 0751【わからないからいいや、じゃあ、怠慢。わかろうとしてわからないのが現実で、じゃあ、わかろうとすることに意味がないかっていえば、そんなこともない】

濱野02

『フュージョン』濱野京子(講談社2008/2/18)

ダブルダッチを題材に、少女達の交流と成長を描いた青春小説。

*ダブルダッチ(Double Dutch)は2本の縄を使って跳ぶ縄跳び。
向かい合ったターナーと呼ばれる二人の回し手が2本の縄を内側に回し、
その中でジャンパーが技を交えながら跳ぶ。

・だれもさ、能力以上のことはできないんだよ P80

・一度できてしまえば、絶望的に、こんなことは一生できない、
という気持ちからは解放されるから不思議だ(略)
でも、できるんだって思えた。
三度に一度から、二度に一度へ、
そして八〇パーセント、九〇パーセントにあげていけばいいのだ P122

・普通の子なんて、どこにもいないんだ P123

・幸せなことだからね。何かを切実に好きになるの。
そのことを臆する必要もないし、人に言い訳もしなくていいんだよ。
でも、人にはわからない。わからなくて当り前なんだよ。
だから、他人の無理解に耐えられるようになりなさいよ(略)
わからないって思ってるでしょ。親には自分のことなんて。
それってまだあなたの願望感じるよ(略)
わからないからいいや、じゃあ、怠慢。
わかろうとしてわからないのが現実で、じゃあ、
わかろうとすることに意味がないかっていえば、そんなこともない P151

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