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言葉の宝箱 1099【電力業界から政党へ渡る献金も、我々の電気代から出ていることを国民はもっと自覚したほうがいい】

『シークレット・エクスプレス』真保裕一(毎日新聞出版2021/7/30)

JR貨物に「自衛隊の特殊燃料を青森から佐賀まで運ぶ」
緊急輸送の依頼が入る。
計画は無事にスタートするが、ルート上で架線事故が発生。
しかも積み荷は液体の燃料とは思えない挙動を見せる。
次々と予想もしない危機が続き、
ついに政府と警察からは列車を止めるなとの厳命が下される。
JR貨物は最大のピンチを乗り切ることができるのか。


・国民の前に真実を報道していく。それこそが記者の本分でしょ P82

・同情はしてくれた。でも、ただそれだけだった。
役にも立たないなぐさめをくり返し、偽善の涙を見せて、終わりだ。
むなしい会話が嫌で、部屋に引きこもった P90

・なだめる言葉を返すしかないのだから、説得力には欠けていた P100

・原子力発電には、この先も国の莫大な予算がつぎこまれていくのだ。
政治家の地元に何百億円もの協力金を湯水のように与えようと、
電気代に上乗せすれば痛みはともなわず、すべて国民が賄ってくれる。
電力業界から政党へ渡る献金も、
我々の電気代から出ていることを国民はもっと自覚したほうがいい P124

・この地球上から夜をなくすなんて、絶対にできっこない。
夜を明るくするのは、安全よりも金儲けのためだと断言できる。
経済原理に人は支配されすぎてるんだ P247

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