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言葉の宝箱 0511【死ぬほど頑張っても、うまくいかないことだってある】

『ハイ・アラート』福田和代(徳間書店2010/9/30)

新宿の雑踏に色とりどりの風船が浮かび、大音響と共に爆発した。
「十二神将」を名乗るテロリストの東京への宣戦布告だった。
さらに浅草寺、六本木ヒルズ、新丸ビルを襲った後、
突如、犯人は企業へと標的を変えた。「
怒れる神々」と称するテロリストの怒りとは何なのか?
神戸で出稼ぎ外国人を束ねる派遣会社社長の惨殺。
出稼ぎに来たまま蒸発した従兄弟らを探すペルー国家警察捜査官。
東京─神戸を結ぶ闇の謀略ラインとは?
クライシスノベル巨編。


・身体を絞り込むことで(略)
この数日で溜まった鬱屈を、汗とともにきれいに流してきた P118

・あんたが結婚しない理由が、わかるような気もしてきた(略)
あんたは何でもできすぎる。他人を頼る必要もない。
あんたひとりで完結してしまっているんだ P129

・どんなに頑張っても、死ぬほど頑張っても、
うまくいかないことだってあるんだ P138

・決まった人間としか会話しないものだから、
だんだんコミュニケーション不全に陥っている P141

・この人生から、もう少しましになるはずだった別の人生に。
ぱっと、レーンを飛び移るような感覚で
逃げ出すことができればいいのに P227

・あたしたち、どこで間違ったんだろうね(略)
もっと、うまくやれる気がしたんだけど(略)
でもあたしは無理かなあ。頭悪いし。不器用だし P353


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