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言葉の宝箱 1128【国の利益のぶつかり合いが、紛争を招く】

『アンダルシア』真保裕一(講談社2011/6/9)

・人は本心を隠そうとも、
ふいをつかれたなら、顔や態度に気持ちの揺れが表れる P147

・人は誰でも、自分の損得を優先にしたがる P229

・大きな国政選挙の前に限って、戦争を仕掛けたがる国のトップが、
時としている。
自国の利益と己の立場を守るためであり、多少の犠牲は致し方ない。
国を預かる者としては、当然の作戦なのだ P263

・日本の外務省には、自分の将来と省益のみを優先させ、
国を顧みようとしない者たちが大手を振って歩いている(略)
国の利益のぶつかり合いが、紛争を招く。
それでも国の利益を守るのが、外交官たる者の務めでもあるのだ P282

・外交官には、自国民の安全と権利を守るために力をつくす責務がある。
だが、その対象は、善良で罪なき一個人であることが、大前提となる。
罪を犯した者をいたずらに守るわけにはいかない。
日本の政府組織に関わる者として、
当事国の警察組織に協力すべき義務もまた、同時にあるのだった。
外交問題をこじらせるわけにはいかないからだ P312


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