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【子育て環境】地方と都会の違い


東京の保育園事情は過酷

東京にいた頃、ベビーカーで満員電車に乗り込むママさんと乗客のトラブルをよく見かけました。
そういうストレスは三島や伊豆のようなところには、ほぼありません。
そもそも電車が通ってないところが多いし、「満員電車」はほぼないです。
三島の人が言う満員電車は、満員じゃないです(笑)。
保育園や幼稚園には駐車場があり、車での送迎は当たり前。

丸の内のビルの中に保育園あったけど、同僚は地下鉄で10分くらいのところに住んでいて、さほど満員電車でなかったから預けていたそう。
23区内の恵まれたエリアに住んでいる人しか利用できないですよね。
でも、大きくなるにつれて、運動不足になって、泥んこになって園庭を走り回れる保育園に転園させたとか。

東京では自転車の前後に子供2人のせて、雨の日にはカッパきて、送迎するママさんをよく見かけたものです。
仕事だけでも大変なのに、子ども2人乗りの自転車をスーツにパンプスでこいで、帰ったらご飯食べさせて、寝かしつけて・・・いつリラックスできる時間が持てるんだろう?と思っていました。
子どものいない私には、子育ては苦しい「修行」か「罰ゲーム」にしか見えませんでした。

かつての同僚は、子供2人が同じ保育園に入れず、駅のこっち側とあっち側に自転車で何年間も送迎していました。
8時から30分間しか子供を受け入れてくれない保育園にしか入れなかったという人もいました。
通勤に1時間以上かかる東京で、8時半に保育園を出て、そこから都心の会社に着く頃には9時半過ぎ、毎日遅刻になってしまいます。

三島で知り合ったママさんに聞いた限りでは、保育園は東京ほど待機児童問題はないようです。
たまに転勤してきた時期が悪くて、希望の保育園に空きがなく入れないという例はきいたことありますが。
車で送迎できるところも多いので、自転車よりはかなりラクだと思います。

地方自治体によっては、様々な補助金を出して子育て支援しているところもありますし、のびのびした環境で子育てしたいという気持ちで地方移住してくる方も多いでしょう。

・・・が、ちょっと待ってください!

小学校に親が送迎!?

三島の街中では徒歩で通える範囲に小中学校があるところがほとんどですが、ちょっと街から離れた集落に住んでいる人は、小中学校に毎日車で送迎しなければならなかったとか。
学校に徒歩で行くには、車がビュンビュン飛ばしていて、人が歩ける路肩は30cmあるかどうかの危険な橋やトンネルを通らないとならず、学校まで1時間以上かかるそう。
その方は4人も子どもがいたので、約20年間、お姑さんと手分けして、それぞれの登下校時間や塾の時間に合わせて送迎していたため、仕事に就くことができませんでした。
移住者ではなく嫁ぎ先が山あいの集落だったわけ。
義務教育なんだから、スクールバスとかないの?って聞いたのですが、そんなサービスはなかったそう。

地方移住するからには、街中ではなく、もっと山の中とか自然豊かな場所に住みたいという方も多いかもしれません。
でもお子さんが生まれたら、学校や塾へ通うことはできますか?
塾はオンラインも最近はあるようですが、やはり都心の教育レベルとの格差はあるのではないでしょうか。

病院は少ない

三島の街中には病院や歯科医院はたくさんあります。
しかし、伊豆半島をドライブしていると、大きな病院はほとんどないことに気づきます。
伊豆で大きな病院といえば、中伊豆の伊豆長岡の順天堂大学医学部附属静岡病院くらいです。
あとは、静岡県立こども病院が静岡市に、静岡県立がんセンターが三島の隣町の長泉町にあります。

伊豆の漁村や山奥に住んでいて、急病や事故にあったら、ドクターヘリで運ばれます。
場合によっては、助からない可能性もあることを覚悟していないといけません。
子どもが重病になったら、静岡市のこども病院に入院しなければならないかもしれません。

伊豆の漁村や山奥のようなところは高齢化が進み、1日に何本しかない路線バスで通院したり、病院の近くに転居したりする方もいます。
免許返納したら、かなり不便です。

静岡県東部に限らず、他の地方も似たような状況があると思います。
都心だったら、複数の病院の選択肢があり、セカンドオピニオンを聞くこともできるけど、地方ではそういう状況にはありません。
教育だけでなく医療面でも、都心と地方の格差はあるという現実があります。

地方移住する際はこういった点にも目を向けて検討されますように。

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