私以外私じゃない?
“私以外私じゃないの〜♪
当たり前だけどね”
一般的にはそうらしい。
私はそうじゃないけどね。
私以外私じゃないってことは
私は私だ!ってことでしょ?
私は私が何者なのか分からない。
物心ついた時からずっとそうだった。
気付いた時にはもう
良い子のよいこちゃんしか存在しなかった。
ありのままの私なんて誰も求めてなかった。
ありのままの私なんて存在しなかった。
私の頭の中には大人がたくさん住んでいる。
あっちもこっちも喜ぶよいこちゃんでいるために、最善を求めて思考し続ける日々。
それが私の日常だった。
小さい頃から消えたい病だった。
夢なんてもったことない。
生きることはとても苦しいことだと思っていた。
未来が明るいなんて思えなかった。
別に24時間ずっと苦しかったわけじゃない。
楽しいこともあったし笑ってたし、傍から見たら真面目でちょっとおませな子供って感じに見えてたんじゃないかと思う。
別に極貧なわけでもなく、普通に毎日ごはんは食べさせてもらえたし、手を上げられたこともないし、両親は共働きで地域活動にもしっかり参加し、社会的評価も高かった。完璧主義者で愛妻家でイクメンの父親と、夫に従順な天真爛漫な母親、心配性で優しい祖母、無口で働き者の祖父、可愛い妹が2人。
外食はほとんどしないが、年に1度は家族旅行に連れて行ってくれた。
傍から見たら何の問題もない。
むしろできすぎくらい、絵に描いたような幸せな家庭だと思われていた。
なんせ私もずっとそう思っていたのだから…
なのになぜ?
私は私が何者か分からなくて今も苦しんでいるのだろう?
なぜこんなにも生きづらいのだろう?
ずっと分からなかった…
私の努力が足りないから、私がネガティブな人間だからダメなんだ。
もっと努力しなければ、ポジティブにならなければと努力しても、同じことを繰り返すばかりで解決しない。
脳内は常に思考がとまらないし、自己否定の声はずっとやまないし、他人の言動に感情を揺さぶられ続けてすぐに精神的ダメージを受ける。ストレスで心身不調が日常的だった。
ずっと公の場では普通の人のように振る舞ってきたけれど、こんな生活続けたくない。
でも、これって私だけじゃないよね?みんなもそうだよね?みんなはこんな辛い日々でも笑顔で前向きに生きてる。私ももっと頑張らないと!弱音吐いてちゃだめだ!
そう思ってずっと頑張って生きてきた。
そして30代になったある日あるとても辛い出来事がきっかけでようやく本当の理由に気が付いた…
私はアダルトチルドレンだったのだ。
自分の両親は毒親だった。
知らず知らずのうちに体内に蓄積した毒
美徳による洗脳支配
気付いてからがまた地獄だった。
それは7年前…
7年間もがき苦しんでなんとか前進してきた。
その日々はとてもとても苦しかったけれど、私はだいぶ自分を取り戻せた。
でも、これだけ努力してきても、まだ毒親育ちの泥沼からは抜けられていない。
でも、私は諦めたくない。
たとえ毒親育ちのアダルトチルドレンでも、自分の人生を取り戻して、自分の望む人生を描きたい。そしてそれを叶えるための人生を歩みたい。
私以外私じゃない!
と当たり前に堂々と言える人生にする。
そのために私は毒を出す。
洗脳支配で溜まりに溜まった毒を全て
辛かった悲しかった苦しかった記憶も全て
綺麗さっぱり出し切って浄化する。
そして私は再出発する。