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吉岡雅哉

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吉岡雅哉の活動・作品についての記事をまとめています。
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お月見|吉岡雅哉作品シリーズまとめ

吉岡雅哉の作品タイトルは、同じタイトルの作品が何点も存在しており、個別のというよりもシリーズ別のようになる傾向があります。 連続したイメージとしてみることもできますし、それぞれを別個の世界のイメージとしてみることもできます。 今回は、「お月見」という作品について。 ※シリーズ全作品ではありません。 ※更新していく予定です。 7月に開催した個展「2011-2023」のレビュー記事では、アートコレクターズ編集部の「これが欲しかった」作品として、「お月見」がピックアップされま

吉岡雅哉個展「2011-2023」月刊アートコレクターズレビュー記事

7月に開催した吉岡雅哉個展「2011-2023」のレビュー記事が月刊アートコレクターズ9月号に掲載されました。 記事を執筆された編集部 田村さんの了解を頂き、全文を本記事に掲載いたします。 吉岡雅哉 日常の景色、出来事、人物を対象に、その影響から生まれたイメージを長年に渡り描き続けている。 青の時代、囚人ファイル、お月見、思春期、庭いじり、西海岸、コンビニなど、作中のイメージ・世界観は繰り返し描かれ、完結をみない長編小説のようにシリーズ化している。 作家インスタグラム(@

庭いじり|吉岡雅哉作品シリーズまとめ

画家 吉岡雅哉の個展を7月にギャラリーで開催しました。 個展の前は、3月にアートフェア東京で吉岡の作品を展示しました。 どちらの展示も、20年ほど前に描いた作品から最新作まで、作風の異なる大小さまざまな作品を、壁の縦横に展示しました。 どちらの展示も、制作期間の幅、作風の幅、それぞれの広さを見ることができる内容でした。 時期と作風を縦横の軸として、この記事では、一つの作品シリーズに絞り、奥行の軸に沿って吉岡作品を見ていきたいと思います。 吉岡作品のタイトルは、個別のという

体験した気の未体験

9月30日から始まる「アートフェアアジア福岡2022」にギャラリーで出展します。 香月恵介・吉岡雅哉・three、3組の作家の作品を出展します。 今年の春以降、それぞれの作家にフォーカスした発信を続けてきました。 今回の福岡フェアでは3組の作品が一つのブースに並ぶことになります。 ネット画像・肖像画・2次元キャラ、各作家が扱う対象は、私たちにとって、直接見たり触れたりしたことはほとんどないけれど認知できるもの、要するに知った気になっているもの、という点で共通したところがあ

みんなのコンビニ

今年から節約のため自分でお茶を淹れるようになり、仕事前にコンビニに寄ることがなくなりました。自分で淹れるのは手間だなと始めの頃は思いつつ、これだけで結構な節約になることがすぐに実感でき、今のところ定着しています。けれどもコンビニというのは、いつでも確実に開いているということが私の中にはインプットされていますから、元の習慣に戻ってしまうのはとても簡単なことなのかもしれません。 緊急事態宣言の中でも、ずっと近所のコンビニだけは開いていました。時々、丸の内あたりのビルの中に入って

コンビニと週刊誌

夏の高校野球地方大会が始まり、ソワソワしだすこの頃。 今やすっかり運動不足の生活ですが、高校時代は往復2時間かかる道のりを一人自転車で通学し部活の朝練に向かう日々でした。 今とは違い携帯電話の所持は厳罰。川沿いを真っすぐ進み、田んぼや梨畑を抜け、情報と経験が少ない環境の中で、周りに何があるのかも知らずに、ひたすら自転車をこいでいました。その時分というのは、案外一人の時間は少なくて、一人になれるあの通学時間があって良かったよなあと今でも思うことがあります。 さて今回は、吉岡雅