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行動重視の”いまどきの職人集団”になりたい!

知識があってやり方を知っていても、
行動が伴わないと仲間は動かない・・・

社員研修の気づき、悩みにあった内容です。
これは、別に役職者やリーダーの話ではなく、我々の仲間すべてのメンバーが考えるべき、テーマとなりました・・・。

「知っていることと、出来ることは違う」
などと言われます。そこで、まず必要なのは・・・

行動する!

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頭や知識で「知っている」ということと「できる」との間には、必ず「行動する」が入ります。

では、「行動」とは、まずどんなことを心がけたらいいんでしょうか?

まずは、もっとも簡単でハードルが低い、すぐにでも出来る「行動」はなんでしょうか・・・?

きっとそれは・・・、
「口に出してみる」、「言う」という行動です。
言葉を覚えた2歳くらいから、誰でもすぐに行動できます(笑)

人は、頭の中で心の中で、どんなに素晴らしい事や気持ちを秘めていても、それを相手に伝えなければ、誰も解りません。
表情や態度、雰囲気である程度のことは解りますが、仕事上では残念ながら十分なコミュニケーション手段にはなりません。

また、人は「口に出して言う」ということで、自分にも働きかけています
口からでた声を、最も良く聞いているのは、自分の耳ですよね。
だから・・・

A「明日、不良の対策をやろうと思います・・・。」
B「明日、不良の対策をやります!」

みなさん、同じ目的の言葉を聞いて、どっちの方が、その後の「実行」という行動の達成確率が高いと感じるでしょうか?


A「ねえ、例の修理やってよ!」
B「ねぇ、忙しいところ無理を言って悪いけど、例の修理をやって貰えると、みんなとても助かるよ!」

さて一方で、こちらはどっちの方が、その後の「実行」という行動の達成率が高いと感じますか?


亡き俳優の高倉健さん、相当格好良かったです・・・。
台詞はいつも少なめ、背中で演技し、目線も伏せがちな演技がとっても渋く、ダンディズムを感じる素敵なオーラで観客を魅了しました・・・・。

でも、あれは”高倉健”だからです。

あのルックスと風貌、抜群の演技力やカメラワーク、演出があるからです。どうでしょう?
無口なマツコデラックス。
無口なミッツマングローブ。
魅力的ですか?(笑)

きっと、「口に出す」「言う」というのも、技能、スキルがあり、普段の心がけや訓練でどんどん磨かれます。

それによって、自分や相手、仲間の行動の量や質が変わります。
だからコミュニケーションのスキルが重要なんですよね。

さらに、誰かに言われて黙ってそのまま実行するよりも、
「やります!」「やるぞ!」
と自分の決意を口に出すことで、やらされ感も低減、自らの行動に変わります。

自ら発言し、実行することは、必ず仲間や周囲に見え、伝わっています。
周囲に見えれば、周囲に影響を与えていることになります。
行動によって、影響力が上がり、その先にあるチームの実行力もあがるんですね。


「出来る」のために

さて、行動が重要であることは、行動によって何がもたらされるかと言うことにも関係します。

行動を起こして「できる」状態になるまでに、何が必要でしょうか?

・・・・「経験」です。

頭の中で知っているを「できる」にするためには、「行動」し、その「経験」を活かして技能やスキルに変えるから「できる」になります。
出来れば、経験の中でも「体験」がベストです。
身体で経験する・・・

もちろん、行動した結果、うまくいかないこともあるでしょう。
でもそれは、「うまくいかない」という経験を通じて学び、「次はこうやって見よう」という行動に繋がります。

知識 = 知っている
 ← (まず行動し)五感と記憶によってもたらされる

技能スキル = 出来る
 ← 行動による経験によってもたらされる

「行動こそ真実」です。


「出来る」を増やすチーム

頭の中で知っているを「できる」にするためには、「行動」し、その経験を活かして技能やスキルに変えるから、「できる」になるということです。

人生、仕事は経験の積み重ねです。行動の数を増やせば、経験も増え、「できる」になる確率も、どんどん増していきます。

でも、人間は皆平等に24時間/日しか与えられていません。
総理大臣も、大統領も、アイドルも犯罪者も、みんな一日24時間です。
違うのは、寿命だけです。
自ずと経験の量には、限界があります。

そこで、他人の経験を活かすということになります。
人の経験を学んだり、共感することで、自分では経験できないことも知り得ることができます。

本を読んだり、こうしたnoteやWebの情報を得ることもこともそうですね。

でも、間違えちゃいけませんよね・・・
「知っている」と「出来る」は違います。
所詮、他人の経験と自分の経験は違います。
聞いただけ、読んだだけでは、所詮「知っている」のレベルです。

でも、考えて見てください。

A 「どこかのおじさんが、かちかち山を、一日かけて登ったらしいよ。」
B 「お父さんが、かちかち山を、一日かけて登ったらしいよ。」

さて、かちかち山を登ってみたいと思っているあなたは、どっちの話(経験)を聞いたら、より登って(実行、出来る)みようと思いますか?
どっちの話し(経験)を聞いたら、よりかちかち山のイメージがわきますか?

この場合の経験はあくまで他人が行動した経験です。
でも、重要なことは、「誰が」経験したことなのか?ということが、自分の行動に影響するということです。

なぜなら、行動は”自分の心が自分に命令を出した結果”だから、より自分の心に影響ある人の経験ほどインパクトがあるのではないかと考えるからです。

自分の好きな芸能人やアーティスト、選手の経験やスタイルって、妙に共感したり、真似したりしたくなりますよね。

身近な仲間、チームの仲間、自分のよく知っている先輩、上司、知人、友人、家族、・・・・

その人のパーソナリティ、実力、能力・・・を深く知っていれば知るほど、その人の経験に理解、共感、共有ができ、場合に寄ってはあたかも自分が行動したような錯覚さえも起こすのです。

経験し達成した量は、きっと自信の大きさに比例します。
他人の経験をあたかも自分の「できる」のイメージに加えて行けば行くほど、例えそれが自ら経験をしたことではなくても、自らのスキルや自信を向上させられる気がします・・・。

どうですか?
心理的安全性の高いチームで、仕事を通じた経験を共有し、共に働いた方がわくわくしませんか?

みんなの「出来る」が日々増えるチームっていいですよね・・・


「教える」ことの大切さ

「出来るを増やすチーム」の実現の為に重要な行動、それは「教える」ことです。

当たり前ですよね・・・出来るようになるために、教える訳ですから・・・
では「教える側」、つまり先生側の「できる」について考えましょう。

「自分ができる」ことと「人に教えられる」ことは、また別であると良く言われます。
プロスポーツ選手も、メダリストや一流の選手でも、監督やコーチとしては一流になれないこともあります。
また、プレイヤーとしては一流でも、指導者としては2流だったりします。

よく言われるのは、
一流の選手は生まれつき才能に恵まれた天才肌の場合、自然に出来てしまったことが多く、苦労や苦戦をした「経験」が少ない。
だから、相手に教える際に、「なんでできないのか?」が解らないので、教えるのが下手である・・・。
という話しです。

まあ、一理ありますが、それはおいておいて・・・

日常の我々の仕事の中で、よく起きることとして、こんな事はありませんか?

Q「なんで、これ教えていないの?」
A「だって、まだ自分も100%出来ていないし、教えかたも自信がないので・・・。」

または、

Q「なんで、新人にそんなことを教えてないの?」
A「だって、それくらいのことは、わかっていると思ってたので・・・。」

どうでしょうか?
2つのポイントがあります・・・・

①「教える」を「経験を含めて伝える」というスタンスで考えてみましょう

現場での教えは、学校の授業のように「知っている」ためのレクチャーではなく、「出来る」のためのレクチャーが主です。

自分が100%出来ていないことも、100%出来ていない経験と背景を含めて、教えちゃえばいいのです。
100%の自信を待ってる必要はありません・・。

場合によっては、お互いに課題を共有しあい、改善が進むかもしれません。
まずは、「教える」というより「伝える」「共有する」行動を一歩!

※ ただし、手順書や標準書の作成、発行については、適当にやっては逆効果なので、注意です!!


②「教える」ことで、一番教えて貰うのは、実は自分だったり・・・

人に教えること、伝えることは、相手の立場になって、いろんなことを工夫しなければ効果的に実行できませんよね。

・いい方
・言葉遣い
・場所、時間、環境
・資料
・身振り手振り、実演
・相手の聞く準備、態勢
・・・

まさに、自分の理解度を上げ、コミュニケーション力を磨く、絶好の機会です。相手の立場にたって考える機会!
「教える」ことは、まさに自分磨きですね・・・

「自分も100%自信ないし、教え方も下手だけど、まずは伝えるね!」
「ありがとうございます!」
「目的はわかっていると思うけど、基本は大切なので、改めて伝えるね!」
「ありがとう!」


そんな、会話が飛び交う職場を目指します!


今どきの職人集団目指して

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みんなが、自ら決めて自ら行動する会社、チームは強い!

それが、私たちの目指す「今どきの職人集団」です。

我々は、伝統的な「めっき技能」を軸に、新しい技術やテーマ、お客様のニーズにも果敢に挑戦する職人を大勢抱えるチーム。

今どきの職人は決して寡黙な一匹オオカミではありません。
腕やスキルだけにとらわれず、常にお互いの”コミュニケーション”レベルを磨いていくプロフェッショナルです。

「なくてはならない会社」で、幸せになりましよう!

※ 2018 社長VOICEより

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