子どもの読書習慣を作る方法
読書が学力向上に良いのは、もはや科学的な根拠が必要ないくらい当たり前で、ほとんどの大人は実感としてあると思います。
もちろん科学的な根拠もあります。↓
読書習慣がないと平均以下の成績しかとれません!
なんていう煽りの帯を、あの脳トレを流行らせた「川島隆太」さんが書いておりますが、この本と最近話題の『スマホ脳』の二冊で、
現代の子どもたちの多くが、本を読む代わりにスマホやタブレットで消費行動=快感摂取に時間を費やすことで、
確実に頭が悪くなっている
と言えるのではないかと思います。
というか、読書が大切なことは昔からわかりきっていたことですよね?
そこで、子どもが読書習慣をつけるのに、もっとも手っ取り早い方法を考えてみました。
【子どもはなぜスマホやタブレットが好きなのか】
かつてはコンソールのゲーム機もたびたびやり玉にあがっていて、いまでもswitchなどは大流行していますが、
ネットに繋がっていないのであればテレビゲームは問題ない
一方でネットで対戦をしているようならば
すでに廃人へ足を踏み入れている
という解釈で大丈夫かと思います。
子どもがスマホやタブレットを好きなのは、
手軽に無限に遊べるから
です。かつての子どもは、
・チャンネル争い
・兄弟で取り合い
・自分の部屋がない
・ソフトを買うお金がない
・ネット通信も時間に応じてお金がかかる
など様々な制限の中でゲームをしていました。だから無限ではなかったのです。
今の子どもは、スマホやタブレットならば
永遠に無限にゲーム・SNS・動画視聴などの「快楽摂取」ができます。
しかも
全部無料
これは、「読書」という行為と比べると、
相手が強すぎます
「読書」を勝たせるには、インセンティブを払うしかありません。
【読書に対するインセンティブ】
読書は、していたとしても「流し読み」をしてはあまり意味がないです。本を強制的に読ませたりすると、たいてい流し読みをしたり、感想を言わせたりすると、今の時代はどっかから「書評や感想」をコピペしてくることも余裕であります。
では、読書にはどんなインセンティブが必要なのか?私は以下の三つであると気づきました。
①共有
②快感
③報酬
①共有とはどういうことかというと、親や兄弟、または友だちと同じものを読むのです。親だったら、「~ってこんな話で、めっちゃ面白かったよ」とかって伝えておくのです。「~って小説、~君が読んで楽しかったってお母さんから聞いたよ」みたいなのも。ポイントは
決して薦めない
いくつか種をまいておけば、子どもは不思議とそのどれかを勝手に手に取ります。で、読んだあとに、必ず感想を共有していくのです。
②快感とはどういうことかというと、スマホやタブレットで得られる快感って、「手軽に摂取できる」ことからきている部分も大きいと思うのです。小さい子なら
読み聞かせ
が基本です。読み聞かせなら、寝っ転がりながら摂取できるから「気持ちいい」のです。少し大きくなっているなら、今は
オーディオブック
を家でかけとけばいいのです。簡単めのやつを、親が大音量で聞いていればいいのです。人間何かが耳に入ってくると、その続きを知りたくなるものです。そして、その本を置いておく。
③報酬が最大のポイントです。子どもがゲームという実生活には何の影響も与えない時間泥棒に何時間でも夢中になれるのは、
「ゲームの中で報酬を得ているから」です。
レベルアップして強くなったり、新しい装備を手に入れてカッコよくなったりかわいくなったり、ランキングで上位につけて承認欲求が満たされたり、SNSならそれこそ実際の人間に承認されたり、時には有名人から返事をもらえてしまったり、自分のことをさらけ出せるという行為ほどの快感は他の場所にはありませんよね?
ほかにも様々な報酬を手軽に得られるデバイスなのです。ゲームの場合は基本的に続けていればそれなりには上達しある程度の所までは到達できるので、簡単で比較的フェアでもあるのです。そのフェアネスを壊す行為が「課金」なのですが、それはまた別の話ですのでここでは割愛します。課金は一度すると、回収するまで続けないと損をするという仕組みなので、「買い切り」のパターン以外は
全て必ず最終的には後悔することになる
とだけ伝えておきます。
話しが逸れましたが、翻って、
読書には報酬が少ない(ように見える)
から人気がないのです。めんどくさいし報酬がないことをやる子どもはいませんよね?
では、読書にどんな報酬を与えられるか、ようやく本題に入ります。
・今週読んだ本の中で一番面白かった本の感想を聞かせてくれたら、休みに好きな外食へ連れてってあげる!
・今月一番おススメの本のあらすじと、要約を書いて見せてくれたら、来月好きな遊び(遊園地、カラオケ、その他)に連れてってあげる
・これらの条件を満たす度に、次の本を買うためのお金をあげる。ただしお金の用途は本に限らない。
あくまで一例ですが、
読書をしたからお金がもらえる
のではなく、
読書したことのアウトプットに対する対価がもらえる
という方向で、無理なく本を読み始めてアウトプットまでもっていかせるのです。3か月もすれば、たいていは本の面白さに気づいて、インセンティブなしにも読書を続けます。
これらはあくまでも一例ですが、ポイントは、
本を読むきっかけ
の種をまいて、
本を読むことの面白さ
に気づかせて、最終的に
本を読むことのメリット
を理解すれば、損したくないので人間誰だって本を読みます。スマホやタブレットと何のインセンティブもなしに戦っても読書は絶対に勝てません。戦略を持って、無理なく読書習慣を作るお手伝いをしてあげてください。本をよく読む子は読まない子より100パーセント勉強は上手になりますから。読書で頭が良くなるかどうかはわかりませんが、頭が悪くなることはないと断言できます。
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