野﨑まど初期SF作品のすゝめ
よくきたな。
昨年末くらいからワークライフ多忙モードでTwitterも公式RTする機械になっていた私だ。
今回は作家、野﨑まどの初期作品を紹介するぞ。
作品紹介
美大の映研で主人公がトンデモ女に振り回されるストーリーだ。
実家に帰った主人公がトンデモ女に振り回されるストーリーだ。
高校教師の主人公がトンデモ女とトンチキ女に振り回されるストーリーだ。
作家の主人公が美女とトンチキ女に振り回されるストーリーだ。
小学生の主人公がトンデモ少女に振り回されるストーリーだ。
過去作の登場人物も出てくるぞ。
新米劇団員の主人公がトンデモ女に振り回されるストーリーかと思ったら上記作品のトンデモ女やトンチキ女や主人公たちによるスーパーロボット大戦だった。
間違ってない!内容的には間違っていないはずだ!
ざっくり
これらの作品、パターンが決まっていて
1. 主人公が謎の女と出会う
2. 謎の女関係で事件や不思議な出来事が起きる
3. ちりばめられたヒントを拾う
4. 解決する
5. どんでん返し(よく読み返すと光るタケノコ的なヒントは多少ある)
という流れになっている。
で、この 5 のどんでん返しが人によって「やられた!うまい!」ってなったり「ハァ?なんだそれ」ってなったりするので評価がわかれているのだと思われる。もちろん作品によっても差があり、これはさすがに唐突だろ感が高いものもある。
例えば、[映]アムリタのどんでん返しは細かい違和感が見事なヒントで「あーっ!なるほどー!」となったが、舞面真面とお面の女はヒント多すぎてどんでん返し感が少なかった。2なんかはあまりにも無理矢理なところがあったが、まぁオールスター作品ということと、過去作から「このキャラだったらやる」感があったので楽しめた。
真面目なことを言うと、上記の流れで一通り読んでいくと、ラストの2までが[映]アムリタから続く一連の流れになっていることや、その上で最初に出てきた[映]アムリタのヒロインである天才少女、最原最早が数々のトンデモ女の中でもナンバーワン狂人であることに感動を覚える。
というわけで
好き嫌いはあると思うけど、SFやトンデモ女やどんでん返しがすきならお勧めだ。というか[映]アムリタだけでも読んでみてほしい。
未来へ
ちなみに同作者だと以下の作品もおすすめだ。
建材や土にまで情報アップロード素材が埋め込まれ、脳内チップでインターネットに無線アクセスできるようになり、「知っている」という言葉の意味が変わってしまった近未来を舞台に、主人公がトンデモ女に振り回されるストーリーだ。
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