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カメラを止めるな!を見てきた

話題になってた「カメラを止めるな!」を見てきた。

話題になってたとは言っても、自分はここ数カ月シゴトが多忙で諸々の情報を仕入れるアンテナが鈍っていた(いる)ので、タイトルを知ったのが「なんか人気がスゴイから全国上映するよ」のタイミングだったから結構あとの方だと思う。で、なんか今週から自分の住む富山県のTOHOシネマズでも上映が始まるらしいと。Twitterのタイムラインでもポツポツ話題が出るし、そのくせみんな「ネタバレになるから何も言えないとりあえず見に行け」みたいな感じだし、ちまちま読んでいるダイハードテイルズの雑記でも激推しだったので、料金が安くなる毎月14日のTOHOシネマズデイを狙って見に行くことにした。

余談だけど、富山県は小規模上映系の映画がほとんど上映されないので、こういうケースは意外と稀だったりする。バーフバリも隣県の金沢じゃないと上映しなかったし、ニンジャバットマンなんて最寄りの上映館が200キロ先までなかったから諦めた。

感想(ネタバレなし)

ポン!

わたしは映画の感想を言うのが苦手な上にコレは何を言ってもネタバレがアレなので、もう確かに「ポン!」としか言えない。とりあえず、ヒジョーに面白かった。

前述のとおり価格が安い日だったこともあるのか、映画館もわりと満員に近くて(話題作だから上映回数も一日5回6回とかやってるのに)予約して正解だった。劇場内でも最初の方は様子見みたいな空気があったのだけど、最終的にはなんというか「フロアがあったまった」感じがしたし、隣に座っていた兄ちゃんも「これは正解だったわ」「おれDVD買うわ」みたいなことを言っていた。

素晴らしい映画体験ができたので、ぜひこれは一回見てみるべきだと思う。というかもう一回みにいきたい。


感想(ネタバレあり)







最初のゾンビ番組のシーン、「ああっなんかB級映画感がある」「ああなるほど、ゾンビ映画的なものを撮っているのか」「おっカットが長いな」「えっまだワンカットなの」「ええっひょっとしてタイトルの意味ってコレなの」みたいな感じで30分以上の長回しワンカット、アレがこの映画の本編で「スゴイ」ってひょっとして全編ワンカットっていう意味なのかって思ってしまった。ただそれだと「スゴイ」映画ではあるかもしれないがここまで話題にはならないだろうし……とかエンディングスタッフロール中に考えてたらちゃんと本編(?)が始まって正直安心した。

で、中盤のドラマパートで監督の家族関係やらゾンビ番組の役者のなんやらを描写していってラスト、冒頭作品の「ひっかかり」シーンがことごとく回収されていくのが本当に爽快だった。「ここのシーンが不自然だった」とか「ここでこの人が画面から消えていた」とか「明らかにカメラに話しかけてるけどカメラ回している人がいる設定なのか?」とか、そういった気になってた点がぜーんぶ意味があったのがすごい気持ちよかったし、それがぜんぶ笑いに繋がっていったのはサイコーだった。なんか自分の中の演技観だとか色々考えてた小難しい俳優も慌ただしい現場でいっぱいいっぱいになって、最終的に自分から組体操に参加したシーンなんてすごく良かった。

ほかにも監督と娘の関係だとか、お母さんハチャメチャすぎるとか、企画のオバハンがスマホいじってたシーンが最高だとかいろいろあるけど、とりあえず総合的に大当たりの映画だった。すばらしい映画体験だった。


見終わってからなんとなくこの空気の作品に覚えがあると思ったら、三谷幸喜の「ラヂオの時間」だ!と思った。生放送中のトラブルにあの手この手でドタバタ対処する感じが。


追記:
言い忘れてたけど、最後の最後、ほんとのスタッフロール中、劇中劇としての撮影じゃなくてほんとに冒頭のワンカット部分を撮ってるシーンの裏側のやつ、あれすっごく良かった。あの作品部分がオールワンカットでスゴイな出来なのはいっしょなので、それはそれで撮影が大変だったんだなというのがよくわかる。この映画には劇中劇の撮影と、劇中劇を撮影するシーンの撮影をする必要があって……うん、わからなくなってきたぞ。

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