胸に秘めた想い

【短編ラジオドラマ企画】
胸に秘めた想い

【設定】
奈美(なみ)　高校2年生。昔から密かに浩也に想いを寄せている
波瑠(はる)　奈美のクラスメイト。同じクラスになった2年生から浩也に想いを寄せている 　
浩也(ひろや)　サッカー部。奈美・波瑠の同級生。波瑠と付き合うことに　

お昼休み(食事中)
波瑠　ねぇ、ナミ・・・
奈美　また、いつものあれ?
波瑠　だってしょうがないじゃん、どうしたらいいと思う?
奈美　早く告っちゃいなよ
波瑠　うん、昨日も八時間しか寝てないよぅ
奈美　それ十分だから、はぁ・・・まあそういうところが波瑠らしいけど
波瑠　うーん、やっぱり今日告白する!
奈美　出来る?
波瑠　だってもう限界だもん
奈美　聞く方が限界です
波瑠　頑張るから応援してね!
奈美　はいはい、健闘を祈ります

チャイム

放課後(サッカー部部室前)
波瑠　あの、浩也くん・・・ちょっといいかな
浩也　ん、なに?
波瑠　ここじゃ話せないから、教室まで来てくれないかな
浩也　ここじゃダメなの?

波瑠　うん・・・ダメかな?
浩也　わかった、帰り支度できてからで良い?
波瑠　うん、待ってるね

(校舎裏で隠れて　時間を置いて)
奈美　ようやく言えた・・・か・・・

放課後(教室)
浩也　ごめん待たせちゃった、軽いミーティング始まっちゃって
波瑠　ううん、大丈夫
　　　あのね、浩也君って好きな人はいる?
浩也　特には・・・どうかした?
波瑠　あのね、そのね・・・
　　　好きです!
　　　もしよかったら付き合ってください!
浩也　え、ちょっと待って、ホントに?
波瑠　うん、クラスが一緒になってからずっと好きだったの・・・
浩也　そうなの?でも、いいの?俺で?
波瑠　うん・・・ダメ・・・かな・・・
浩也　俺でよければ
波瑠　ホント!やった!やった・・・(泣く)
浩也　ちょっと、泣かなくても・・・ありがとう
波瑠　(涙ながらに)うん・・・ありがとう

(教室の外　壁際にもたれながら)
奈美　やっと告白したか・・・
　　　やっとね・・・
　　　良かったね・・・
　　　浩也を好きになったのは、中学の頃からなんだけどな・・・
　　　でも、波瑠おめでとう・・・
　　　(涙を浮かべて泣きそうになりながら)良かった・・・ね・・・

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