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なんちゃって留学 よもやま話20    ~Short trip ロワールお城巡り2

少しハードスケジュールのお城巡りツアーも2日目。今日はどんなお城に会えるだろうか?

昨日は学校側で予約してくれたアンボワーズのホテルに泊まった。私は関西地方の外語大に通うKさんと同部屋で、なぜフランス語を勉強しようと思ったのか、フランスに来てからどこに旅行に行ったか、授業はどんな感じなのかなど、色々と情報交換。みんな頑張っているなあ、と刺激を受ける。

4:le Chateau de Chenonceau シュノンソー城

8:00amにはホテルを出発し、4つ目の城であるシュノンソー城を目指す。
ここは当時の私でも知っていた、どのガイドブックにも載っている有名なお城。代々の城主が女性だったので、「6人の奥方の城」という別名があるそうだ。

一番の特徴は、なんといってもお城の一部がシェール川の上に建っていること。いくつものアーチに支えられた川の上の部分は、回廊のようなギャラリーになっており、歩くことができる。
木々に囲まれたシェール川のほとりまで降りてゆき、そこから見上げるシュノンソー城の姿は、川面の深い青に映ってとても優美だった。

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お気に入りの1枚。川面が深い青で美しい。

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※回廊からのシェール川の眺め

この時、お城では展覧会が開催されていた。会場自体の美しさで、絵画も含めた全体の雰囲気を堪能できるなんて、本当に贅沢なことだと思う。

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※城内の暖炉。マントルピースがとにかく大きい。

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天井も絵画と金細工で装飾されていおり、内装は豪華。外観の美しさもあり、フランスで屈指の人気を誇るお城、というのもうなずける。

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 ※礼拝堂のステンドグラス

2時間の滞在時間もアッという間に過ぎてしまった。次はとうとうツアー最後の5つ目のお城だ。

5:le Chateau de La Chapelle d'Angillon シャペル・ダンジョン城

最後のシャペル・ダンジョン城にやってきた。あまりガイドブックでは見かけない、小ぶりなお城だ。
シャペルとは小さな礼拝堂のことをいう。インターネットで調べてみたらちゃんと礼拝堂があったけれど、行った時に見た記憶がない。11世紀に建てられた要塞のお城であることを、今知った。

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「昼食の」思い出
お昼はこのお城で頂いた。2階に上がり、美術品コレクション(陶器の骨董品みたいなものもあった)が多数所狭しと並べられているところを通り過ぎ、奥の広間に案内される。円卓に着席し、同席した人たちと話しながら、食事が出てくるのを待っていた。

この時、私の隣に座ったのはイタリア人のおしゃれなおじさま。カジュアルながらジャケットできめている彼は、イタリアの大学で英語を教えていると言っていた。
気になるのは、おじさまの隣にいる女性。同じくらいの年代だったので、最初ご夫婦かと思ったら、違うと言われてしまった。ガールフレンド・・・? 彼女はほとんどフランス語が話せず、少しおどおどしていて、おじさまに頼りっきりという感じだった。本当に大きなお世話だけど、何者だったのだろう、謎だ。

しかし、こういう強烈な思い出はものすごくよく覚えているのに、この時食べた食事の内容は、全く覚えていない。そんなもんだ。

昼食の後はお城を見学。城主の方がいて一緒に写真を撮ってくれたり、あとはやはり観光地ということで、ここで売っている分厚い手作りビスケットなどをみんなにふるまったりしていた。

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気さくな雰囲気だけど、やっぱりこういうところを維持するのって大変なのかもしれない・・・などと、下世話なことばかり考えていた私であった。

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このお城の敷地内には、写真のような池と、そこでのどかに泳ぐカモがいたりしたので、印象としては、お城というよりも田舎の豪農の屋敷に来たという感じだった。
(ただ、今この城のHPを見てみると、池が見当たらない・・・埋め立ててしまったのだろうか。)

さて、これで、ロワールのお城巡りツアーも終わり。
駆け足で回った5つのお城はすべてタイプが異なり、好奇心を刺激される楽しいツアーだった。畏怖堂々とした外観、内部装飾の豪華さなどにも圧倒された2日間。まだまだ、訪問すべきお城はフランスに山のようにあるだろうから、今度は、シュベルニー城のような感じのお城に泊まってみたい。


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