なんちゃって留学 よもやま話16 ~Short trip スイスへの旅2
スイス2日目。欲張らずに、ジュネーブに絞って観光することにした。
ハイジの世界にいきたかったけど
当初は、スイスに行ったらインターラーケンとかツェルマットといった山岳地帯に行きたいと思っていたのだが、調べてみたら、ジュネーブから片道でも4時間半ほどかかってしまうことがわかったのであきらめ、ジュネーブ観光に徹することにした。
もし、このスイス旅行が一人旅だったら、えいやっと山岳地帯にも足を延ばしていたかもしれない。が、5人での旅行となると、そこら辺のフットワークは少し悪くなってしまうのが実情。もちろん、旅の感動を分かち合えるというメリットはあるので、これはこれで、またよし。
さて、ここジュネーブは、入り組んだ旧市街 Vieille Ville と、トラムが走っている新しい町の部分と、色々な顔を持っている。フランスとはまた違った雰囲気だったが、ジュネーブは私のイメージする「スイス」とは違う。
ジュネーブは「都会」、一方、ドイツ語圏の山岳地帯は、まさに「♪おっしーえて~おじいーさん~♬」のアルプスの少女ハイジの世界。アルプスと山小屋のある自然あふれる世界。これが、私の想像する「スイス」のイメージなのだ。
※私の「スイス」のイメージはこんな感じ https://pixabay.com/jaから引用
こんなところでチーズフォンデュでも食べて、納屋のわらベッドにパフっと飛び込んだりなんかしたら、ペーターがやってきたりして・・・と、妄想が膨らむ。残念ながら、妄想の実現は次の機会に譲ることにした。
”スイス的”なお土産
まずはジュネーブで行きたかったのがSWATCHのお店(1994年当時、SWATCHはかなり勢いのあるブランドで、シーズンごとの新しいモデルは雑誌でもよく取り上げられていた)。ジュネーブの路面店はここだけだったので、店内はかなり狭いにもかかわらず大賑わいで、店員さんも忙しそうだった。
リレハンメルオリンピック限定モデルなどもあったが、私はそのシーズンのモデルの中から、赤いベルトの時計を購入した。気に入っていて、いつも身に着けていた。今でも大切に保管している。妹へのお土産や、友人から頼まれたスキューバタイプの時計も購入した。
※久々にその時の時計を出してみたら、透明のプラスチック部分が黄色く変色していた。はあ、本当に好きだったなあ、この時計。
今思うと、限定品などでない限りは、SWATCHの店舗は世界共通で、何もわざわざスイスで買わなくても・・・なのだが、「スイスで買った」という付加価値でなんとなく満足なのだった。
あとはチョコレート。本当のショコラティエのような店には行かなかったが、お土産屋さんでも、板チョコからトリュフのようなものまで、かなりたくさんの種類のチョコレートが売られていた。お土産以外に、自分で食べる分も買ってしまった。チョコレートって、なんておいしいのだろう・・・
絵になる街角
大通りから少しそれて脇道に入ると、石造りの建物に囲まれたちょっとしたエリアがあって、ここがいかにもヨーロッパ、という佇まいを見せている。
ふと街角にファインダーを向けても、絵になる。飾り立てているわけではないのに、ね。
ちなみに、フランスとスイスの違いの一つは、車。
フランスでは、車は別名:ゴミ箱、と揶揄されるくらい汚い。車種はシトロエンとかプジョー、ルノーが多いけれど、ジュネーブだと走っている車がきれいで、ベンツやジャガーなどの高級車が目につく。
※サン・ピエール寺院の中。ディジョンにあるサン・ミッシェル教会と造りが似ている。
そういえば、この辺りの広場に、長い杖を持った女神像が置かれていたのだが、ふとその杖の先を目をやると、緑色の何かが引っかかっている。
よーく見てみると、それはハイネケンの瓶! ということがあった。かなり高い場所なのに、誰かが酔っ払ってよじ登ったのかもしれない。
ジュネーブの町は石造りなので基本的に建物は無彩色なのだが、スイスの十字や、色々な紋章の旗が所々にはためいている。旗の色は鮮やかでひときわ目立つ。通り沿いに斜めに突き出すように掲げられているもの、建物の塔の上に高々と掲げられているものもある。
歩行者天国になっている通りでは、パフォーマンスで地面に直接絵を描いている人や、バイオリンを演奏している人などもいて、アートにあふれていた。
お祭りと花火
道すがら、ウィンドーショッピングをしながら再び丘を降りて、レマン湖の方へ向かうと、人がさらに増えている。全く知らなかったけれど、どうも今日は何かのお祭りのようだ。レマン湖のほとりに、メリーゴーラウンドなどが置かれた遊園地もできていた。
レマン湖に花火が打ちあがった。私たち、すごくいい時に来たね!ってことで、しばし花火鑑賞。
初めて外国で花火を見たが、丸い形で打ちあがると思われる花火が、丸くない。日本では、職人さんが美しく丸く広がる花火を丁寧に作っていると思うのだが、海外ではそこら辺あまり気にしないのかもしれない。
それから、花火のあげ方も違うように感じる。横に並べて、同時に2・3発上げる、というのを繰り返していた。日本でも横に並んであげるけれど、大きな花火の下に小さな花火を連発したり、上下や大小の強弱をつけて立体感を演出しているという感じがするので、そういうのとはちょっと違う。日本に比べると、色々な意味で繊細さが欠けているかな。
こういうのが気になるというのは、やっぱり日本人だからなのだろう。去年から新型コロナの影響で、打ちあげ花火を直接見ていないけれど、あの「ドンッ」という腹の底から震えるような音と振動、火薬の匂いを感じたい。
さて、レマン湖の花火を見終わったあとは、とにかく町がこみあっていて、お店にも入れなさそうだったので、手っ取り早くおなかを満たせるマクドナルドで食事をとり、そのあと落ち着いてから、飲み屋さんのテラス席で少しお酒を飲む。
※皆疲れていて、男子2人は眠そう・・・
スイス2日目はジュネーブの町を十分堪能できた。お祭りにも遭遇できて、なかなか充実した一日を過ごせたのではないだろうか。
明日はディジョンへの帰り道、ローザンヌで降りて、すこし散策してみようと思う。”Short trip スイスへの旅3”へ続く・・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?