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茂木健一郎さんのジャニーズ喜多川批判への賛同とジャニーズ事務所批判への批判   

 茂木健一郎さんがジャニーズ事務所について「学芸会レベル」と批判して炎上しています。この件について思うことがあるので、悩んだのですけど、書きますね。

 私と茂木さんの関係を明らかにしておくと、10年前に新卒一括採用の是非について、バトったことがあり。その際、池田信夫さんが司会でニコ生で論争したことがありました。その日の議論も白熱しましたが、その後、1時半まで飲み明かしました。先日も新大阪駅でばったりお会いし、ご挨拶をし。まったくソリは合いませんけど、想いのようなものは共感できる部分もあり。是々非々で議論する関係ですし、ずっと主張し続けていることを尊敬しています。

 今回のジャニーズ問題についても、ジャニー喜多川氏による青少年への性暴力疑惑は明確に人権侵害です。まったく肯定できません。もうジャニー氏は個人ですが、真相の究明、再発の防止、被害者の救済が必要です。

 事務所からの圧問題についても肯定はできません。もちろん、政治においてもビジネスにおいても「圧」というものは存在しますが。 

 もっとも、茂木氏による「ジャニーズは学芸会レベル」というコメントについてはまったく賛同できないのです。いや、彼の主張は才能、個性が光っているわけでもなく、歌やダンスが決して上手くない人をテレビ局などが使っているのは、圧であり、忖度そのものだという話なのでしょう。その気持ちはわかります。

 しかし、巧拙の差があり、玉石混交かもしれませんけど、間違いなく「巧」も「玉」もいるわけで。特に少年隊のメンバーなどはダンスも踊りも圧倒的で、彼らよりも売れたタレントは多数いるものの、尖った才能だったなと。本木雅弘さんの大ブレークなどもそうです。彼を大根役者と呼ぶ人はいないかと思います。あげたらきりがありません。

 仮に「拙」であり「石」だったとしても、そこを光らせるのがジャニーズの強みだと解釈していました。さらには才能を単なる巧拙という軸で評価しないことも。その論理で言うと、ブロードウェイやブルックリン、ハリウッドに勝てるわけがありません。K-POPもそう。

 でも、逃げかもしれないけれど、巧拙ではないエンタメ像をつくったこと、才能の探し方、磨き方はリスペクトするべきだと。

 そもそも、茂木健一郎さんとは、彼の新卒一括採用批判がきっかけで論争し、接点を持ちました。画一性や没個性などが彼の批判のポイントだったわけで。

 もちろん、下手な人を圧をかけて取り上げているようにも見えるでしょうい。このあたりは判断がわかれますが。
 
 茂木さんの中で論理の整合性がないのではないかと少し心配になりました。もっとも、ジャニー喜多川氏、ジャニーズ事務所批判を空気を読まず展開した茂木健一郎さんは、茂木さんらしいなあと思った次第です。はい。

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