地方観光地の勝ち筋と僕が熊野古道が好きな理由
熊野古道で旅館のマーケティングをしている大﨑です。
まずはこちらの富士山の記事について。
日本の誇りである世界遺産にこんなマイナスのPRが行われてしまうなんて憤りを隠せません。
僕は「消費型の観光地」だと勝手に定義しています。
僕が熊野古道が好きな理由
①自然・文化・歴史が融合している体験型
(山を歩いてたら神社や滝に遭遇できる)
②ゴミを拾って歩く文化がある
(歩いてる方が文化・自然を守ってくれる)
③1人でも、友達とも、恋人とも楽しめる
(登山ほどキツくなく、歩く=老若男女楽しめる)
④複数ルートがあり、クリアしたい感が強い
(また戻ってくる理由がある)
⑤そこに住む人が誇りを持っている
(移住してくる方、盛り上げたい方が多い)
⑥地域を守る意識が強い
(道普請など地域を守る意識が高い)
後述しますが熊野古道は理想的なファン型の世界遺産に近いと思っています。
目指すべき世界遺産像とは?
世界遺産として強いブランドの姿とは。
言い換えると…
①は強いブランド・誇りがあること
②はファンを生むためのインプットがあること
③はサステナブルな世界遺産であること
例えば「スケリグ・マイケル島」@アイルランド
①スターウォーズのロケ地であり、キリシタンの方が訪れたい聖地である。また人数制限がありなかなか行けない。
②ツアーのみの参加のため、インプットが強くある。
③シーズンが限られており、保護の観点も強い
地方観光地の勝ち筋
消費型vsファン型
富士山vsスケリグマイケル島を比べると一目瞭然
消費型vsファン型の構図になっています。
ファン型になるためには下記を行なっていくことが勝ち筋でしょう。
①サステナブルに回る人数だけを取る採算性を考える
②ガイド・ツアーでインプット量を増やしてファン化
③また戻ってきたくなる仕掛け
④文化の維持・継承に力を入れる
経済価値×社会価値の正のスパイラル
つまり、少人数のコアファンに刺さるコンテンツを単価を上げて販売しよう。そのためには顧客満足度(知識・経験)を上げよう。そこで売り上げた収益を文化維持と地元の教育に再投資しよう。
経済価値×社会価値がぐるぐる回ることが地方の勝ち筋です。
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