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小説 映画 音楽 勉強 恋愛 大学の講義 男子大学生(19)が頑張って語ってます。

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あの子のマスクの剥がし方

2020年からコロナウイルスが世界中に蔓延し、誰もが毎日欠かさずマスクを着用する生活が続いている。 「こんな生活が続くと思うと耐えられない」 こういう思いも薄れてしまうほどにコロナウイルスの蔓延は終わりが見えない。 私たちはこの先数年はコロナウイルスと共に生きる道を模索していくししかないのではないだろうか。 マスクによる弊害「マスク詐欺」という言葉がコロナ時代を象徴する一つの言葉になっている。 僕は個別指導塾でバイトをしているのだが、そこに通う生徒の話を聞くと、一年

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    • 心は許してくれるけど好きだとは絶対に言ってくれない彼女へ

      君はこの前 「言葉にしないとわからない」 というドラマのセリフに 「それは本当にそう」 と言った。 「俺のこと、どう思ってる?」 キスすらもしないまま眠ろうとする君にベッドの上で僕は泣きそうになりながら振り絞った。 急に無口になった僕に困惑していた君は 「なんだそんなことか」 という表情で 「だいぶ心許してると思うけどな」 と言いながら僕の腕を強く抱いた。 それから男性脳と女性脳の話を語られたけど、何が何だかわからなかった。 でも、ただ君が愛しくて。 本当にそ

      • 奇跡しか信じない夜

        僕は19歳のごく普通の大学生だ。 そんな僕が高校2年の頃に一つの詩を書いた。 目覚ましを2分遅らせ目を閉じる夜 弱く大きい 黒く眩しい 泪が耳を痛く撫でる 薄情な温かさ 冷めた優しさ 「僕は君の1日の頑張りだよ」 耳元で囁く アイロニカルな言葉の語尾に 瞑る目はもう余ってない 生ぬるい布団 足跡つけて外に出る 行き先は丘ではなくて 最寄駅 カムパネルラは… いない 見慣れた町に目を背ける 無感情に流れる吊革 アラベスクのイス 残酷なまでのトートロジーに いつのまにかいつもど

        • 『青春してね。』

          田上 壮希 いつまでも思い続けるのは相手には重いかもしれないけど、思わずにいられないこの思いを軽くすることはできずに、思い続けることが使命かのような毎日を過ごしてしまう。 千華は僕のものでも何でもないのに 「私しか見てはいけないよ」 と彼女に言われているかのように感じてしまう。 この前の練習試合で小学校の頃好き同士だった莉子と偶然再会してからも、 この気持ちに変わりはない。 きっと。 「もしかして壮君?」 真夏なのに色白の彼女はかつてのように大きな涙袋を作

        あの子のマスクの剥がし方

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          3本

        記事

          若い子には何でもさせろ

          凡才が天才に勝るために課金をしてガチャを引けばいいというお話を以前させてもらいました。 やはり自分の成長のためには課金が必要なのです。 大学では経済学を学ぶ身として今回はお金と絡めて話をしようと思います。 機会費用人は皆トレードオフ(相反する関係)に直面しており、限られた時間において幾多もの選択肢から一つを選択しながら生きている。 あるものを選ぶと他のものは選べなくなるのだ。 経済学では機会費用という考え方がある。 機会費用とは、ある行動をとったとき、その行動によ

          若い子には何でもさせろ

          「恋愛」という言葉は明治時代まで無かった

          訳語と翻訳語 訳語と翻訳語の違いを皆さんはご存知だろうか? 「apple」の訳語は皆さんご存知のとおり、「りんご」だ。 では、「society」の訳語は何でしょう。そう、「社会」です。 ではでは、明治時代において、「society」の訳語は何だったでしょうか? 実は「社会」ではありません! 明治期に海外から文献が多く日本に流入し、当時の知識人は休む暇なく和訳に努めました。 しかし、どうもピッタリ合う日本語が見当たらない語が中にはありました。 そのひとつが「社会」

          「恋愛」という言葉は明治時代まで無かった

          ガチャを引けば「天才」に勝てます

          何かに熱意を注ぎ、高みを目指すにあたって、「才能」という壁にぶつかることはよく知られた話だ。才能の有無が問題なのではなく努力の量が問題なのであって、「才能、才能」と声高に叫ぶのはただの合理化だと言われることも多々あるが、才能の有無は大きな違いであることに間違いはない。 天才とは少しの努力で一般人が何倍もの労力を費やし得られる能力を自分のものにしてしまう人を僕たちは天才と呼ぶ。一を聞いて十を知る人を天才だと思うのだ。 だが一を聞いただけで十も知ることなど、合理的に考えたらあり

          ガチャを引けば「天才」に勝てます

          友人からの別れの言葉「ウミガメの子供は卵の中にいるとき、鼻の先に角があるんだ」

          先日高校を卒業した僕は明日大学に入学する。 僕のクラスは数人を除いて無事志望校に合格し、親しい友人は皆全国各地へと旅立ち、一人暮らしを始めた。 そのうちの一人でこの春から北海道大学で医学の道を志す友人がいる。とても博識で皆からも一目置かれる存在だった彼が僕に別れの言葉をくれた。 「ウミガメの子供は卵の中にいるとき、鼻の先に角がある。その角で殻を内側から破り生まれてくる。だけど無事出てこれた時にはいつの間にかその角はなくなっている。」 初め彼は僕にこれだけを伝えた。 彼の言

          友人からの別れの言葉「ウミガメの子供は卵の中にいるとき、鼻の先に角があるんだ」

          「花束みたいな恋をした」〜理想と現実の取捨選択が恋愛の行方を運命づける〜

          美しかったこれが映画を見終えた僕の一番の感想だった。 映画を観る前に友人から、「別れた元カノを思い出す悲しい話だ」「長い間恋人がいた人なら共感できるが恋人もろくにいなかったお前にとっちゃ、きっとつまらん映画だ」と聞かされていた僕は自分の抱いた感想のズレが自分の感性の欠陥だと認めたくなかった故、後日再度一人で映画館に足を運んだ。(結局3回観た) しかし今度も涙が溢れそうになる手前まで何か込み上げるものを感じたが、やはり最も強く感じるのは「美しい」という思いであって、「悲し

          「花束みたいな恋をした」〜理想と現実の取捨選択が恋愛の行方を運命づける〜