Yanace

研究者/ゲームデザイナ

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  • 気をつけるべきシリーズ

    主にアカデミア関連のニッチな「気をつけるべき」ことを書いています

  • 基本ネタバレありのコンテンツ感想

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2020年感想まとめ

◾️ゲーム ⚪︎ポケットモンスター ソード ⚪︎十三機兵防衛圏 ⚪︎龍が如く7 光と闇の行方 ⚪︎ペルソナ5 スクランブル ファントム・ストライカーズ ⚪︎ファイナルファンタジーVII リメイク ⚪︎グノーシア ⚪︎Xenoblade Difinitive Edition ⚪︎Ghost of Tsushima ⚪︎Marvel's Avengers ⚪︎Into the Breach ◾️映画 ⚪︎新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X ⚪︎フォード

    • Macの合成音声をiOSデバイスの音声チャットで使う方法

      懇親会がSpatialChatやZoomで開かれることが増えてきたのですが、自分の部屋がなく常時家族が同じ部屋にいるようなプライバシーが確保できない状態だと参加しにくくなっています。上記二つはPC上で完結するのでMacの合成音声をBlackholeに出力してそれをチャットの音声として入力すれば簡単にできますが、ClubhouseのようにiOS専用の場合一手間必要なのでメモとして残しておきます。 ※ミキサーをお持ちの方はそんなに苦労しないかと思います Macの読み上げは簡単に

      • イベントや講義で人を呼ぶ際に気をつけるべきこと

         私は人を呼ぶよりも呼ばれる方がずっと回数が多いのですが、情報がなくてやりとりの回数が増え面倒だったり困ったりすることがけっこうあります。以下、ざっと知りたいことを書いてみました。 ・謝金と交通費の有無 ・どんな聴衆が何人程度来るのか ・イベントや講義の場所と時間、Webページ ・講師、登壇者の集合時間と場所 ・他に誰が来てどんなことを話す予定か ・食事時前後の場合、昼食や夕食提供の有無 ・懇親会と会費の有無  謝金や交通費支給がなくても行く時は行くのですが、それらがない

        • 学生さんに知って欲しい研究展示の際に気をつけるべき7つの事

          ※本記事は以下のURLからの移植です http://yoh7686.blogspot.com/2013/06/7.html  私は企業所属の社会人研究者なので、学生さんを指導したりする機会は今のところないのだが、研究室公開や研究発表会などを見に行く機会は多く、そこそこの頻度で学生さんと接している。  そうした研究発表会は、荒削りながら斬新な発表に触れ、未来の研究者足る学生さんたちの熱意を感じる事が出来るため非常に面白い。  反面、学生さんならではという気になる部分もあり、

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        2020年感想まとめ

        • Macの合成音声をiOSデバイスの音声チャットで使う方法

        • イベントや講義で人を呼ぶ際に気をつけるべきこと

        • 学生さんに知って欲しい研究展示の際に気をつけるべき7つの事

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          3本
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          15本

        記事

          Marvel's Avengers ファンなら楽しめる佳作

          発売が延期されていたMarvel's Avengers、ようやく発売されました。 タイトルでもう結論を書いていますが、スパイダーマンやバットマンなどの傑作を思えばまずまずの出来といったところ。4人Co-opでハック&スラッシュをするゲームにアベンジャーズのキャラとストーリーがついた、というところです。メインのストーリー部分はなかなか迫力もあり、内容も悪くはないですが、戦闘が単調なのととにかくロードが長いのがイマイチ。また、バグも結構目立っています。あとキャラによってはそこそ

          Marvel's Avengers ファンなら楽しめる佳作

          PERACON 2020 審査を終えて

          はじめにCEDEC名物ペラ企画コンテストはA4用紙1枚相当でお題に沿った企画を投稿して審査員の得票を競うコンペです。特に賞金や賞品が出るわけでもありませんが、ゲーム開発のプロアマ、教員や学生など入り混じって順位がつき、なかなか盛り上がっています。 私自身は初年度である2011年から参加し、審査も2012年から引き受けていますが、2011年〜2013年まで3年連続で10位以内の成績を取り殿堂入りとなりましたので以降は審査副委員長として審査に専念しています。 https://p

          PERACON 2020 審査を終えて

          「ファイナルファンタジーVII Remake」生まれ変わりへの第一歩

           正直最初はリメイクと言われてもあまり食指が動かず、そんなに情報も得ていなかったのだけど発売日が近づくにつれて少しずつ気になり、体験版をプレイして「これはやらねば!」と思った。正直、戦闘バランスが厳しく、バレットの台詞も違和感が強いが、それでも現代の技術で表現された魔高炉には魅力があった。  と、いうことでFF7リメイクを購入。戦闘難易度をクラシックにし、半自動でプレイ。難易度を落とすと急にサクサクとテンポがよくなった。また、慣れてくると自分で動かす頻度も増え、最終的にはイ

          「ファイナルファンタジーVII Remake」生まれ変わりへの第一歩

          「Ghost of Tsushima」体験したかった時代劇の全てがここにある

           もともと時代劇好きで鬼平犯科帳とか編笠十兵衛とかいろいろ見てきたけど、まさに体験したい壮大な時代劇がここにあった。  蒙古に占領された対馬を開放するため武士の生き残りである主人公、境井仁は武士道に背く手段を駆使しながらも島民を守って戦っていくのだけど、単に合理性から武士道を否定する話ではなく、なぜ武士に規範が求められたのかという点も同時に示唆されていくところが秀逸。  登場人物とそのエピソードもどれも素晴らしく、正直まったく好きになれない人々に対する思い入れが深まる。多

          「Ghost of Tsushima」体験したかった時代劇の全てがここにある

          Xenoblade Definitive Edition -10年前に発売されていた現代のRPG-

           過去にゼノブレイドクロス(Wii U)、ゼノブレイド2(Switch)と遊んできたのですが、実のところゼノブレイドそのものは3DSで中盤まで遊んで放置していたので、Switch版発売を機会にまた遊んでみました。一度やめたゲームをなぜまた遊ぶのか? というと、一つはやめた理由が3DSのスクリーンの小ささにあったこと、もう一つはゼノブレイド2のエンディングが1と結びついていたこと。この2点です。  ゼノブレイドシリーズの特徴はまずフィールドが広く、探索しがいがあること。戦闘が

          Xenoblade Definitive Edition -10年前に発売されていた現代のRPG-

          「グノーシア」ループする世界でアルゴリズムが物語を紡ぐ

          ※このエントリにはごく序盤のネタバレが含まれています  端的に言うとグノーシアは一人用の人狼ゲーム。ただし、パラメーターによる成長と議論に使えるスキルがあり、人狼ゲームを繰り返していくうちに物語が進む、と言うもの。  ルールは以下 ・グノーシアは毎晩一人、人間を襲撃して消滅させる ・人間は消されないように毎日一人、グノーシアと思われる人間を冷凍冬眠させる ・エンジニアは毎日一人、メンバーがグノーシアかどうか調べられる ・ドクターは冷凍冬眠させたメンバーがグノーシアかどうかわ

          「グノーシア」ループする世界でアルゴリズムが物語を紡ぐ

          映画「踊ってミタ」どうしようもない時は結局、動いてみるしかない

          https://odottemita-movie.jp ※ネタバレが含まれています  踊ってみた、ボーカロイド、VTuberなど今話題のキーワード満載で若干不安になる題材なのだけど、内容はというと広告代理店の夢破れて地元に戻った主人公が考えないしに最新のキーワードを並べてプレゼンしたら企画が通ってしまい、町おこしのイベントとして「踊ってみた」をやることになってしまう、という話でなかなか生々しい。  夢と現実の自分のギャップによって鬱屈している主人公や、地方アイドルとして人

          映画「踊ってミタ」どうしようもない時は結局、動いてみるしかない

          「ペルソナ5スクランブル ファントムストライカーズ」正当続編としてのスピンオフ

          ※核心に触れない程度にネタバレがあります  FFVIIリメイクも延期されてしまったし「龍が如く7」終わった後どうしようかなと思っていたところ、P5Sの評判が良いと聞きやってみました。ペルソナ無双、と言われていましたが感想としては90%くらいペルソナ、コマンドを入れる代わりにアクション戦闘があるという印象。  物語はペルソナ5から数か月後、夏休みに入って主人公が地元からやってきてみんなで旅行の計画を立てる、というところから。しかし以前の改心事件を思わせる不可解な現象が続き、公

          「ペルソナ5スクランブル ファントムストライカーズ」正当続編としてのスピンオフ

          「龍が如く7 光と闇の行方」RPGで展開する骨太な人間ドラマ

          ※最後にストーリーのネタバレがありますが結論として「龍が如く7」は過去作をプレイしたことがない方にも強くお勧めできます。 実のところ正統派の龍が如くはまったくやったことがなく「北斗が如く」でなかなかやるなという感想になり、「Judge Eyes 死神の遺言」で完全にはまって7が初ナンバリングタイトルプレイとなります。過去、体験版は遊んでいるのでこれまでの主人公桐生一馬とストーリーはほぼ把握しているという程度。 今回、RPGになるということで最初に感じたのは「なぜそうし

          「龍が如く7 光と闇の行方」RPGで展開する骨太な人間ドラマ

          「1917」途切れない視点と時系列が生む体験型戦争映画

          *大きなネタバレの前に警告を入れています 先に言っておくとワンカットという言葉が話題となり、見た人から「ワンカットじゃない」という言葉がたくさん出たが、ワンカットで撮影しているわけではない(当たり前)というだけで映画は最初から最後まで途切れる事なく一つのカメラが最後まで連続して物語を映し続けている。サム・メンデスは子供がプレイするゲームの視点から着想を得たとインタビューで語っていたようだけど、やはりこれは映画であって FPSやTPSのゲームでは語れないものを描写している。

          「1917」途切れない視点と時系列が生む体験型戦争映画

          「ポケットモンスター ソード・シールド」初心者がやるべきポケモンはこれ!

          *ネタバレというほどのものはありません 私は買ったゲームはエンディングまではたいてい遊ぶタイプですが、かこに「ポケットモンスター リーフグリーン・ファイアレッド」「ポケットモンスター アルファルビー・オメガサファイヤ」「ポケットモンスター サン・ムーン」「ポケットモンスター ピカチュウ・イーブイ」と遊んでどれも見事にジムバッジを4〜5個集めたあたりで物語が希薄になり、初期にいいと思ったポケモンが戦力外になってやめてしまう、というパターンでした。それでもポケモンは常にワクワク

          「ポケットモンスター ソード・シールド」初心者がやるべきポケモンはこれ!

          「パラサイト 半地下の家族」エンタテインメントだけでも一級品

          アカデミー賞も受賞して記事も山のように書かれているのでやや出遅れた感あり、純粋に感想だけ書いておきます。 個人的に社会格差を描いた系統の作品あまり好きではなく、どんな立場でも主役は活躍してスカッとさせて欲しい、と思っているわけですが、そういう点でこの「パラサイト」は話が進んでいくと落ちぶれていた有能な一家がチャンスを掴み、それぞれが活きいきと活躍していくという点で非常に良かった。爽快なコンゲームものとして秀逸で、韓国の受験事情なども垣間見られて面白い。 これが中盤あたりで

          「パラサイト 半地下の家族」エンタテインメントだけでも一級品