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2023年読書評2 ロアルドダール

「寝不足の牧師さん」

ロアルドダール。再読。
これは童話です。
私はダールをミステリ作家として読んでいましたが、1990年頃か、「チョコレート工場」を見つけ、「ああ、こんなに童話を書いているんだ」とそこから買いあさりました。
「ヘンリーシュガー」を読んでいた時、ダールさんの訃報を知りました。

以降、全ての作品を読みましたが、一部、翻訳されていませんでした。読書カードに~出版社向けに、「未翻訳のものを出してくれ」と書きましたが一向に出版されず、随分経ってから、10年くらい経ってからでしょうか、全て出版されました。
これもその中の1つ。

物語は:
新しく赴任して来た牧師さん。しかし言葉を逆さまに話す言語障害を持っていた。
「神」を「みか」と言ったり、「犬」を「ぬい」と言ったり、
「ツケ」を「ケツ」、「寝不足」を「クソブネ」と読んだり。

元々英語の本だから、「GOD」=神を「DOG」=犬に間違えるなどの面白さがある本なのですが、日本語翻訳は難しかったようです。
でもまあ、面白い本と言えます。

ちなみにこれはダールさんの遺作であったようです。

私は他の翻訳を読んだこともあってそこでは「腰」を「しっこ」と言ってしまう描写がありました。
つまり翻訳者の創作がこれらの本には入っていて、入らざるを得ない本であるということです。
「したかみ村の牧師さん」は柳瀬 尚紀訳 2007
「ねぶそくの牧師さん」は久山 太市訳 1999

読み比べてみても面白いかも。


「恋のまじない ヨサンメカ」

ロアルドダール。再読。
老婦人に恋した老人、ペットの亀をダシにして恋愛を成功させようとする話。

かつてイギリスではカメをペットにすることが流行っていたそう。その理由は、手がかからず、手ごろで長生きするから。100年くらい生きるそうですよ。
だからイギリスではペットはカメというのは普通のことであったようです。
しかし今では、アフリカから空輸する際、死んでしまうカメもいるので輸入が禁止になったそうです。

ワンポイント:
私からアドバイスしますが、爬虫類はペットにはあまり相応しくないと思います。
もちろんいけないわけではないけれど、魚類や爬虫類は懐くものではないと認識するべきです。
多少の感情はあるでしょうが、ほとんどは本能的なものなので、他の動物と一緒に考えると失敗します。
海外でよく、蛇やワニを飼って、噛まれたりしていますが、基本的には人間の意思が通じないと思った方が良いです。

反対に哺乳類と鳥類は知能が高く、人間が考えている以上です。
ですからペットに最適なだけでなく、牛や豚、鳥を殺すことは残酷なことなのです。
私は人間たちがそのような知恵をつけるべきであると提言します。

本の方は、
私は出来がいい話だと思います。子供向けなのでバカバカしいと言えばそれまでですが。
楽しい話になっていると思います。


PS
爬虫類なんてこんなもんです。

参照:ヘビを飼う女性「最近エサを全く食べなくなったんです。何かの病気ですかねぇ」
http://world-fusigi.net/archives/10207294.html



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