見出し画像

RYT500への道⑤:瞑想と内省の比較・メリット・デメリット

瞑想と内省

瞑想を続けると感情をコントロールできるようになり、自分の思考に気付けるようになる。

何か一点の対象、例えば呼吸などに意識を向けて、今この瞬間を見つめる。そして生まれてくる感覚、感情、思考に気付く。気づいては対象に意識を戻す事を繰り返す。

すると徐々に観察力、注意力が高まっていき、自分の中にどんな時どんな感情が生まれ、どんな思考が生まれるのかを知る事ができる。自分と言う人間を知る事ができる。

自分を知る。それだけで問題の半分以上が解決する。

自分の感情や思考を明確に理解していると他者との違いが見えやすくなる。そしてその違いの理由を知ろうとする事により、他者への共感力や傾聴力が向上する。


【瞑想の効果】
・観察力、注意力が向上する
・感情コントロール力が向上する
・他者への共感力が向上する


同様の効果は内省と呼ばれる作業でも得ることができる。

内省は内を省みると書く。内省は過去に感情が揺さぶられた体験を振り返り、ひたすら紙に書き出してその時の感情や思考を言語化していく作業だ。幼少期から現在まで。論理的に分析して己を知る。

瞑想はダイレクトに自分を見る感覚だが、内省は自分を一つ一つ手探りで探っていく感覚だ。

筆者のヨガ師匠は「瞑想と内省は、アプローチは異なるが目指すところは同じ。本来の自分。真我を知る事。感覚派は瞑想、理論派は内省が向いている。」と言っていた。

ヨガスタジオで行われた内省のワークショップに参加した際は、時間の制約もあり、家族関係と仕事関係について感情が動いた事柄とその時の気持ちを各45分間ひたすらノートに書き出していった。

そしてディスカッション。
「自分の感じ方、考え方の癖はここに起因してるのかも」
「自分ってこういう感じ方、考え方の癖あるな」と気づく。

更に、自分の価値観の軸が明確になっていく。軸が明確なら心は揺さぶられてもそこに戻ってこれる。心が安定すれば感情と思考が安定する。
内省は瞑想に匹敵する効果があると感じた。

瞑想と比較した時の内省のメリット・デメリット

一方、内省にはデメリットも存在する。めちゃくちゃ時間とエネルギーを使うのだ。自分の人生と正面切って向き合って言語化する。

記憶から消してしまいたい恥ずかしい体験やトラウマと向き合う必要がある。そして一生分の振り返りにはまとまった時間を使う必要がある。

しかしながら内省は瞑想と比較して、すぐに効果が時間できるというメリットがある。瞑想は一日5分程度の短時間でも効果が得られるとされるが、効果を実感できるようになるまでは日々継続する必要がある。一方、内省なら人によっては一日で己に気付く事ができる。

自分の価値観、強み、弱みを言語化できるのもメリットだ。他者へ言葉で伝えることができるし、他者の価値観などに関しても言語化できるレベルで理解できるようになっていく。相互理解。コミュニケーション能力の向上に役立つ。

瞑想にも同様の効果はあるもののかなり感覚的だ。瞑想とは想いを瞑ると書く。瞑想は生じた想いを一旦横において今その時を見つめる。瞑想において感情や思考は体感するものであり、言語化するのが難しい。やっているといつの間にか効果が得られたという感覚だ。

まとめ

【内省のメリット】
・自分の価値観、強み、弱みを言語化できる
・言葉で自分の事を相手に伝えやすい
・相手の感情を言葉にしやすい(理解しやすい)
・効果をすぐ実感できる

【内省のデメリット】
・精神エネルギーを使う(場合によっては大ストレス)
・一日にまとまった時間を要する

【瞑想のメリット】
・隙間時間にいつでもできる
・ストレス軽減効果、リラックス効果がある

【瞑想のデメリット】
・効果が時間できるまでに時間がかかる
・日々の継続が重要

【内省と瞑想共通の効果】
・自分自身を深く理解することができる
・自分の軸が安定する
・感情が安定する
・他者への理解力が向上する。

瞑想関連記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?