見出し画像

RYT500認定までの道④:アーユルヴェーダは胡散臭い?

ヨガは感覚器官と心を整え、アーユルヴェーダは身体を整える。心と体が相互に影響しあい、独立して存在できないように、ヨガとアーユルヴェーダも切っても切り離せない関係にある。

故に筆者の通うヨガスクールではRYT200、500でもアーユルヴェーダが必修であった。

アーユルヴェーダはスピリチュアル系と思われがちだが、漢方に近い学問。古典には内科、外科の書も存在し、インドでは政府が認定するアーユルヴェーダ”医師”が存在している。

そんなアーユルヴェーダの目的は「健康な人の健康を守り、病気の人の病気を治す事」

食事療法だけでなく呼吸法などもアーユルヴェーダには含まれるので、ヨガインストラクターとして引き出しを増やす意味でもアーユルヴェーダを学ぶ意義は大きい。

また世の中にはアーユルヴェーティックヨガなるものが存在する。アーユルヴェーダの知見を取り入れて、季節によって出やすい不調に対応したヨガの動きを行うヨガである。

RYT200ではアーユルヴェーダの基礎を学んだ。正直レッスンに活かせるかと言うと微妙な所だが、RYT500で学んだアーユルヴェーティックヨガは活用しやすい。今回はアーユルヴェーダの基礎的な話とヨガポーズへの活用について紹介する。

アーユルヴェーダの基本思想

アーユルヴェーダでは万物は五大元素から構成されており、それが組み合わさった三つのドーシャによって人体、自然、宇宙が支配されていると考えられている。

【五大元素】
 空、風、火、水、土

【三つのドーシャ(トリドーシャ)】
・ヴァータ(空+風):動かすエネルギー
・ピッタ(火+水):変換するエネルギー
・カパ(水+地):安定させるエネルギー

トリドーシャ (引用元:イラストAC)

三つのドーシャ(トリドーシャ)は常に影響を与えあい、変化し続けている。ドーシャの最適バランスは人それぞれ異なるが、そのバランスが何らかのきっかけで崩れると身体に不調をきたすとアーユルヴェーダでは考えられている。

ドーシャは同じ性質のものを与えると増え、反対の性質のものを与えると減る。そこで、どのドーシャが過剰なのか、それとも欠乏しているのかを判断し、ドーシャのバランスを調整するというのがアーユルヴェーダの治療、予病、健康増進法の基本的な考え方だ。


【ドーシャの特徴】
・季節、年齢、生物、自然、全ての始まり・中間・終わりにある
・常に影響を与え、変化している
・同じ性質のもので増加し、反対の性質のもので減少する 



アーユルヴェーティックヨガ

アーユルヴェーダでは自然由来の薬を使ったり、特定のドーシャを増やすまたは減らす食物を取ったりする事でバランスを整えるのだが、身体の特定部位に着目して動かしみるのも有効。

例えばヨガポーズ。安定のエネルギーであるピッタ(水+地)が過剰であれば怠惰な状態となり、風を通す呼吸器系、胸腔に不調が出やすい。ならば胸を開くヨガポーズを重点的に行いつつ、呼吸への意識を深めていけばドーシャは整えられていくといった具合だ。

アーユルヴェーダでは季節の中にもドーシャがあると考えられている。そして人はその影響を受ける。季節によって生じやすい不調に応じたヨガポーズで構成されたシークエンスを提供するヨガがアーユルヴェーティックヨガである。

筆者はRYT500の一環でアーユルヴェーティックヨガを学んだ。スピリチュアル嫌いなのでドーシャとか自然エネルギーとかを連呼されると普段は辟易するのだが、季節の不調に対するポーズの狙い動かす筋肉や働きかける器官との繋がりを聞くとなるほどと納得。インド4000年の歴史は侮れない。

アーユルヴェーダのおススメ書籍

アーユルヴェーダの基本が簡潔かつ明瞭に内容がまとめられているので読みやすい。商品イメージ図のようにセルフマッサージや簡単なヨガポーズも紹介されているのでおススメ。美意識高い人はぜひ。

前回の記事はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?