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RYT500認定までの道③:アジャスト上手は恋愛上手

ヨガのレッスンを受けて思う。手を使ったアジャストが上手い人は私生活でもモテる人だ。

【上手いインストラクター】
触れ方は力強くされど紳士淑女。自分の身体を観てくれている事が触り方から伝わってくる。状況に応じて正解が変化することが分かっている。

【下手なインストラクター】
恐る恐る触ってくる。手の平の面ではなく点で触ってくる。マニュアル通りの力加減と方向性で誘導してきて絶対的な正解があると思っている。

上手いインストラクターほどグレーゾーンを楽しめる人であり、自分を追い掛けさせることができる人でもある。

今回はRYT500、アジャストメントの講義で学んだ事について紹介していく。

グレーゾーンを楽しむ余裕

ヨガのレッスンでは双方の合意があれば、言葉と実演だけではなく、生徒の身体に触れてポーズを深めたり、アライメントを整えたりする事がある。

この時ちゃんとしたアジャストを受けると、格段にポーズの精度が良くなり心地よさも増す。そして自分の身体に関して新しい発見が得られる。

筆者がヨガインストラクター資格を取ろう!と思った理由の一つは、上手なアジャストを受けて感銘を受けたからである。

しかし下手なインストラクターも存在する。

RYT500取得講座では様々な触れるアジャストのやり方学をび、生徒間でパートナーを変えながら練習したのだが、明らかに上手い人と下手な人の差が激しかった。

アジャストが下手な人の多くは質疑応答タイムで絶対的な正解を求めがちな人であった。

「どのくらいの力でどの方向へやるのが正解ですか?」といった質問である。講師の答えはいつも「人によって変わります」または「状況に応じて変わります」だ。

骨格的に曲げてはいけない方向、負荷をかけてはいけない方向は存在する。しかし身体の個性はそれぞれである。体の固さや精神状態、先生と生徒との関係性に応じて、力加減やどの程度アジャストすべきかは変化していく。

生徒と向きあう、生徒を見る。それぞれに最適な答えがある。画一的な正解はないのだ。知人の名言が心にしみた。

「モテない人ほど白黒はっきりさせたがる。モテる人はグレーゾーンを楽しむ余裕がある。」

by モテる知人A

アジャストが下手な人は白黒はっきりした正解を欲しがり、目の前の生徒を見ていないし、触れている体から声を聞こうとしていない。

アジャストが上手い人は臨機応変に立ち回り、目の前の生徒と真摯に向き合っている。これはモテる人の振る舞いに他ならない。


時に冷たく突き放す

Q. ハンドアジャストメントに関して怪我以外に生じるリスクは何か?

A. 依存

RYT500講義にて

上手な触れるアジャストを受けるとヨガポーズは格段に深くなるし、気持ちもいい。毎回受けたいくらいだ。手っ取り早く「正解」も手に入る。

しかし触れるアジャストがないレッスンに満足できなくなるリスク、インストラクターに「正解」を求めるようになるリスクが生じる。

ヨガでは実修と離欲が重要視される。過度なアジャストメントは実修(絶え間ない努力)の機会を奪い、欲を増長させてしまうのだ。

実修(アビヤーサ)
不動境に向かわんとする努力。
それは長い間継続して慎重に実行する事であり。堅固な境地である。

離欲(ヴァイラーギャ)
見たり伝えられたりするものに対する執心を脱した征服者の意識

ヨーガスートラ第一章第十二節から十四節

モテる男も女も相手に自分を追いかけさせる。この人を分かりたいと思わせる。全部はくれてやらない。

ここもまた、モテ論にも通じるなと思ったのであった。

P.S.
こういう人がモテるとかいう話を鵜吞みにする人もモテないので要注意だ。

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