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仕事・学習のパフォーマンスを妨げるもの 続き

何か新しいことのチャレンジし、失敗するごとに、「やっぱ、僕(私)には無理なんだ」という心の声が聞こえてきて、諦めてしまったり、本来の力が発揮できなかったりすることがあるという話をしました。

今日はその続きです。

前回の方法とは 別の方法があります。

アニメのキャラの声でその心の声を脳内再生してください。
それだけで不安な気持ちが和らいできます。
僕は、シンプソンズのホーマーの声が間抜けな声なのでそうしています。
一人称でも二人称でも好きな方で良いです、その自分がそのキャラになりきっている「ワシは何てだめなやつなんだぁああ」、あるいはそのキャラに批判されているというシチュエーションでもいいです「てめーはだめなやつだなあ」

なんか馬鹿らしい子供騙しな方法に思えますが、れっきとした心理療法、アクセプタンスコミットセラピー(ACT)の脱フュージョンという方法です。なんか変な日本語ですが、アメリカの科学者が考案したもので原著は英語で書かれています。defusionを直訳したものですね。de = 〜から離れる 、fusion=融合。「自分はダメ」という自分の思考と「融合」している状態では物事に没頭できませんね。

人間ですので、不安はつきものです。おそらくプロでも一瞬自信をなくすことはあるでしょう。

「負けるかも」「やっぱ私には無理なんだ」この心の呟きがなくなればどんなに良いだろうかとおもいますが、この心の声を否定しようとすればするほど強くなります。心理学者のダニエル・ウェグナーがそのことを証明しています。詳しくは割愛しますが、気になる人は「ダニエル・ウェグナーのシロクマ実験」でググってみてください。

なかったことにはできませんが、その心の呟きと距離をおけばいいんです。それが脱フュージョンの状態です。

人間の予測は85% は当たらないものです。今年オリンピックが中止になると誰が予測したでしょうか、10号台風では買い占めが起きてますが流通はストップしましたでしょうか。それなのに、人は常に「未来の心配」をしています。

ですが、マイナスな自己像と言うのは人間の防衛本能の働きでこれに抗うことはできません。というのも太古の昔、マンモスを狩っていた時代がありました、マンモスを狩る実力がない人が狩りに出かけたらどうなるでしょうか?そう、命の危険があります。それで、やったことないことをしない様に、この自己批判というシステムが出来上がりました。人間の体は太古の昔よりあまり進化していません。

でも現代ではそんなに命の危険が伴う様なチャレンジは少ないですね。そして、「私はダメだ」という心の呟きは架空の物語にしか過ぎないとして架空の物語として捉え直す方法です。もしこの脱フュージョンが難しい場合は、ヴィッパサナー瞑想から始めた方が良いです。それはまたいずれ説明します。

自分のチャレンジを邪魔するような心の声、これに惑わされると本来やりたいことができなくなってきます。それに惑わされる人生と自分の価値に沿った意味のある人生どっちがいいですか?

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