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南インド・パンチャカルマ日記 Day 21 #2

少し前から、スプーンやフォークが口に入るときの金属の味が気になるようになりました。これまで気にも留めたことがありませんが、パンチャカルマのおかげで味覚が鋭くなってきたのかもしれません。

「食べものは、神さまから与えられた神聖なもの」

手食文化の背景には、どんな道具を使うより、よく洗った聖なる手(右手)で食べる方が清浄だという考え方があるのだそうです。

必然的に、指が火傷するような熱いものは食べられず、それもまた消化の神さま(アグニ)を敬うことになっているのかも。胃は、熱すぎる、冷たすぎる、甘すぎる、脂っこすぎるものが苦手らしいので…。

Lunch (Day 21)



口に入る前に、まずは指で食べものを味わっている手食。視覚、嗅覚、聴覚、味覚だけでなく、触覚も刺激され、非常にマインドフルな食べ方なのではないかと想像します。

こちらにいる間にだいぶ爪が伸びてしまい(健康な証!)実際にはなかなかチャレンジできませんが、日本でもお鮨やおにぎりを手で食べるし、手食は、箸食、フォークナイフ食と並ぶ立派な三大食作法。

世界規模で見れば、箸食、フォークナイフ食文化がそれぞれ3割ずつなのに対して、手食は4割を占めるのだそうです。野蛮だとか、品がないとか、見た目だけで決めつけられがちだったりもしますが、その極意を知れば、敬うべき豊かな文化なのだと分かります。

皆が皆、同じように食べる必要はないものの、食事の仕方に限らず、違いを恐れず、偏見を持たず、純粋にお互いを尊重し合うことができますように。

みんなちがってみんないい。




Happy today & every day!

Love,
Tomoko ♥️

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