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Q.ヨガインストラクターでも風邪をひくんですか?

A.ひきます。
(事実、今、私は夏風邪をひいています……泣。)

ヨガについての論書「ヨーガ・シャーストラ」には、心と身体に積極的な健康をもらたすための具体的な方法が定められており、それらは「クリヤー・ヨーガ」と呼ばれています。
クリヤー・ヨーガについては、ヨーガの根本経典「ヨーガ・スートラ」に詳しく書かれており、苦行・聖典の学習・最高神への信仰の3つがクリヤー・ヨーガとして定めれらています。

しかし、現代的な日常生活では、これら全てを完璧に実行するのは容易なことではありません。
また、今はヨガの修練を積極的に行っていたとしても、それ以前の悪習慣がすでに病気の種を作っている場合もあります。

つまり、ヨガを実践していれば、絶対に病気にならないと言うわけではありません
風邪もひくし、癌を患う人もいます。

ヨガは、個々の病気を攻撃したり根絶するのではなく、生まれつき身体に備わっている防衛機能を強化することに役立ちます。
また、ホメオスタシス(心身が調和して働くように、内外からの一般的な刺激に対して、体温などの様々な生体機能を調整し、血糖値などの体液や組織の科学的組成を一定に保つ働き)のバランスが取れるように、心身に内在する力を発揮させることに主眼が置かれています。

身体は本来、自然治癒力(自ら対処できる力)を備えています。
むやみやたらに抗生物質を摂取するよりも、身体にそれ以上の負担をかけないようにして、身体に任せておく方が、身体を鍛え、治療には効果があったりするものです。

☑️具合いが悪いのに無理やりアーサナする
☑️感染症予防のためにヨガを始める

このような考えは、今すぐ改めましょう。

☑️体調不良を受け入れてゆっくり休む
☑️身体に良い食事をとり、自然な排泄を促す
☑️必要な場合は特別な浄化法(別の機会にご紹介します)や入浴を用いる

こうした対処法を行い、体調が回復した時に、改めてヨガに取り組みましょう。


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