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シャワーの粒

シャワーを浴びてる時に昔からよく考え事をする。今日やってしまった出来事、さっきまでやっていた課題のこと、作り途中の曲のこと、好きな女の子のこと、自分自身の心のこと…。

そしてなぜか急に閃きが走る。シャワーを浴びてる最中に、世界がひっくり返るほどの閃きが。
そんな自分に"すげー"と感じながら忘れないようにシャッシャか身体を洗い、泡を流してウキウキしながら着替えて部屋に戻る。

すると何もかもを忘れている。さっきまでの世界はどこへ行ったのか。信じられないくらいに忘れている。さっきまでのアイデアも、さっき浮かんだメロディや詩も排水溝に流れていってしまったのか。
こんなことがよくある。

調べたところによるとシャワーを浴びている状態は瞑想に近い精神状態になりやすいらしい。というのも"お風呂に入る"という行為は考えて行動しなくても日々のルーティン化されているために心は自由に解放されている状態にあることとシャワーでのリラックスが相乗効果を呼び、脳内物質の影響が加わるとアイデアがポンポンと浮かんでくる状態になる。

この"瞑想に近いこの状態"のことを、心理学の分野では「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼び、この状態の時は周囲のことには関心が向かなくなり、内面の考えに関心が傾くようになる。シャワーの他にも散歩や長距離ドライブなど、普段から慣れてる行動でないとこの状態になりにくいというのもポイントに挙げられる。

つまり無意識的に行動できることの中で心が精神と切り離され、一番心が落ち着いて解放されているシャワータイムという時間は生活の中でも圧倒的に大切な時間ということ。そういうことだ。

現代を生きる人は様々な場面で行き詰まる。仕事のこと、将来のこと、恋人のこと、推しの結婚、ディズニーの値上がり。
そんな時にミサトさんに言わせれば"命の洗濯"、お風呂に入ることの大切さをもっと伝えていこうではないかと思った。だからこそ学校や職場、駅のホーム、どこにでも風呂を設置して疲れ切った人々の心を解放していきたい。これをマニフェストとして総裁選に出馬したい。

なんの目的もなく書いてたらどうでもいい着地になってしまった。お風呂と食事と睡眠。人の営みとして生活をしっかり守って明日も生きていきましょうね。おやすみなさい。


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