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人生は長い。自分が思っているよりもずっと長い。それを絶望と感じるか希望と感じるかは人ぞれぞれ。でも絶望と決めつけたがるのは、まだ僕らがその本当の長さを知らないからだ。

「今」という瞬間は「今」だけのものではなく、ずっと先にある数年後、数十年後の自分の「今」とも繋がっている。だからいつも選択の前に、自分を見出すたびに震えるのだ。足がすくむのだ。心が燃えるのだ。それはずっと前の、数年前の数十年前の「今」があるから。大切に育ててきた「今」があるから。

それぞれの「今」がこうして繋がってそれぞれの人生はずっと続いていく。続いていくのだ。失敗も成功も後悔も幸せも、最高も最悪も全ては続いているのだ。その場しのぎの知識も言葉も感情もこの場所には必要ない。僕らは「今」を生きているが、同時に「今」を生きていくのだから。最高を重ねていこう。更新していこう。ずっと先にある自分の「今」のために、ずっと前にある自分の「今」のために。

これからも取り返しのつかないことは溢れていく、これからきっともっと溢れていく。後悔や、後悔にすらなることのできない手触りのない孤独感が心の底に沈澱していく。沈殿していく重みは自分を暗い場所にに縛り付ける。どうしたことか。日々感じる。これが生きていくということなのか、これが生きてきたということの意味なのか。どうしたって後悔は残る。何にもならない日々はある。もうこの先に何があるっていうんだと呪いたくなる日々もある。

だったら、それならば、この先の未来を悪い意味でも想像できるほど賢いのであれば、今できる最善を尽くしてやるのが自分らしく生きることなんじゃないか。

本質を掴め。明日よりも今日を、今日よりも「今」を。掴み取れ。理解していけ自分を、自分を沈める孤独や退屈を。勝つな、負けるな、ただやれ、進め。自分一人のレースを走れ。声を出せ。夢にするな、形にしろ。賢くなるな、尽くせ。輝け。いつか遠くに見た星のように。たとえ燃え尽きた後でも、遠くの誰かに星と呼ばれるように。今を生きなさい。


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