救い
私は梅粥が好きだけれど、彼氏が梅を食べられないので、パウチのお粥は玉子粥か白粥を買う。
白粥に梅干しを混ぜながら、結婚するってこういうことなのだろうか、と考えた。
些細なことでも何かを選択する際に、自分だけでなく他の誰かの顔が浮かぶ。
窮屈だが心地良さもある、不思議な感覚。
一昨日の14時に2回目のワクチンの接種をした。
1回目、全く注射が痛くなく拍子抜けしたので、2回目は緊張せずに臨んだのだが、めちゃくちゃ痛かった。
家に帰ってきて絆創膏を見たら血で真っ赤に染まっていて、打った場所も若干腫れていた。
22時頃から本格的に身体が重く、痛くなってきて、0時を回る頃には38度まで体温が上がった。
薬を飲むと37度台まで下がるのだが、時間が経つとまた38度台に戻る。その繰り返しだった。
昨日は1日中そんな調子で寝込んでいた。
同棲している彼氏も同じ日にワクチンを打ったので、2人して寝込んでいたのだが、辛すぎて2人でヘラヘラ笑っていた。
38度の熱があっても、隣に誰かがいれば笑っていられるのだな、と思ったら、こうやって誰かと生きていくのも悪くないなと思えた。
どうしても辛くて逃げ出したい日々が続いていたが、熱が下がっていくとともに、少しだけ視界が明るくなるような感覚があった。
救いは必ずどこかにある。それを忘れてはいけない。
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