自作アプリを半年使ってめっちゃアップデートした

昨年9月にリリースしたメモ帳アプリを自分で使いながら少しずつアップデートしていたのですが、根本的なデザインの見直しと新機能追加をしたくなってきて、3月初めからずっと修正していてやっとリリースできました。

自己満ですが苦労して作ったので、こちらで機能を紹介させていただきたいと思います。そこそこ大きく変わって、名前もアイコンも変わったので前バージョンとの比較というよりは、新しいアプリのような気持ちで一から全部紹介させてください。これまた自己満で言いたいこと全部書くので、目次から気になるところだけでも読んで頂ければ幸いです。

アプリのリンク

「ごたくはいいから作ったものを見せろ」タイプの人は早速使ってみてもらえたらうれしいです。※iOS版のみです

・登録不要ですぐに使い始められます
・スキルアップ目的なので完全無料で機能制限はありません

このアプリの特徴

一言で何と言えばいいか、まだ見つけられていません・・・。
ジャンル的にはメモ帳アプリですが、それだとしっくりこないです。

「メモ」というのは

  • 覚えるためのもの(脳の外付けハードディスク的な)

  • 各メモは単独で存在し、他のメモとの関係性は基本ない

だと思うんですが、このアプリを作った意図には

  1. テーマ別に沢山ノートを用意して書き分けたい→メモにタグをつけて、タグ別に集めてノート風に読めるようにすればいいじゃない

  2. 頭にあることをテキストにするだけでも意味がある

    1. 言葉にすることで解像度が上がる、さらに先を考えられる

    2. モヤモヤを書き出してすっきりできる(ジャーナリング)

  3. 探したいメモが見つかるだけではなく、思いがけず出会えると良いことがあるんじゃないか(後述の「名言モード」)

などなど、「メモ」だけではないコンセプトがあります。特に1は基本仕様に大きく影響しています。このアプリでは、メモは古い順に上から下に表示されます(下図)。ノートに書き足していったかのように、時間の流れと同じ方向で読めるようにしています。新しいメモが一番上に表示されるアプリとは明確にコンセプトが違うところです。

アプリ名を考えている時のメモ

一言で何のアプリかというのは難しいですが、メインの機能として実現したかったことは「大量のメモをテーマ別のノートにサクサク書き分けて、ノートのように読む」ことです。そのために

  • メモ作成時(下図)と編集時のタグ設定が楽なこと

  • タグ数が大量になっても使いやすい

  • タグでの組み合わせ検索が楽

になるようにこだわって作っています。是非タグを100個くらい作って使ってみて欲しいです笑。ちなみに私が半年で作ったタグは(削除したものも含めて)400個です。

メモ作成画面。タップまたはテキスト入力でタグを選択。組み合わせ候補を自動表示

余談ですが、私の本業はアプリ開発ではないので、至らぬ部分は多々あります。しかし、一つ自信のあることがあります。それは自他ともに認めるめんどくさがり屋なこと。そこそこのデメリットですが、めんどくさくない道具を作る為には強みになります。不思議と、めんどくささを解消する作業は頑張れたりします。

レイアウトや配色について

前バージョンの見た目がイマイチだったので全体的に直しました。ただ、残念なことではありますが、現時点では一からセンス良いデザインを作る力はないので、真似できるものは積極的に真似させてもらうスタンスで作りました。特に参考にさせてもらったアプリは、note、instagram、apple music、muuteです。

とはいえ、全く同じアプリはないので自分で考えないといけないところもあり、特に難しかったのがメモ一覧画面でのタグ表示です(下図)。

メモ一覧画面でのタグ表示の例(表示ON/OFFの切り替え可能)

あーでもないこーでもないとめっちゃ時間かけて、なんとか自分では納得いく感じになったのですが、今一つ自信がないです。時間経ってから「やっぱ変だわ」って思うパターンあるし・・・。アドバイス頂けたら有り難いです。

機能紹介

タグでのメモ検索

メモの作成/編集画面と同様、タップまたはテキスト入力でタグを選んで絞り込みできます。一つタグを選ぶと、それと組み合わせて設定されているタグのみ表示されるので、複数タグで絞り込むのも簡単です。
 めんどくさがり屋のこだわりポイントとして、検索結果がすぐにプレビュー表示されます。
 また、タグの並び順を「最近使った順」「名前の順」「メモが多い順」など変更して、様々な探し方ができ、忘れていたタグを見つけたり、メモが少ないタグを整理したりできます。
 さらに、デフォルトは指定のタグを「含む」メモの検索ですが、一致検索(指定のタグ以外を含むメモを表示しない)、除外検索(指定のタグを含まないメモを表示)など細かな検索設定が可能です。

上部がタグ検索ウィンドウ

一括タグ編集、アーカイブ

これはその名の通りです。メモ一覧画面で長押しすると、複数選択して一括編集できます。全選択も可能なので、タグを全て付け替えることもできます。

アーカイブは、Gmailのイメージで、メイン画面とは別のところによけておく機能です。普段は見る必要ないけど、完全に削除はしたくない、歴史として残しておきたい、そんな時に使います。

複数選択中画面

ブックマーク

よく見るタグの組み合わせをブックマークしておいて素早くアクセスする機能です。「タグで絞り込む」=「テーマ別のノートになる」というコンセプトなので、ノートアイコンをつけています。長押しで並べ替えが可能です。

ブックマーク一覧画面

タグで絞り込んだ画面(ノート状態)では、右上にブックマークアイコンがあり、1タップでブックマーク化/解除できます。

「日々の食事のこと」「問題」タグの検索結果画面

名言モード

これは普通のメモ帳にはない機能です。タグでメモを探すだけでなく、思いがけないメモに出会うこと、一つ一つのメモを噛み締めることができます。どんな機能かというと、画面に一つのメモだけを拡大して表示します。順番はデフォルトでランダムです(一覧画面と同じ作成時刻も選択可能)。

名言モード画面

「名言モード用」というようなタグを作っておいて、そのタグのメモだけをランダムで表示していくことも可能です。表現が素敵な言葉、初心を思い出す言葉、溜め込んだアイデアリスト、好きな写真など、使い方は自由自在です。

その他機能(ツールパネル)

このアプリのメインはタグ管理機能なので、メイン画面上にはなるべくタグに関わるボタンのみ配置しました。この他の「名言モード」などの機能はメイン画面右下のツールアイコンから使えます。

ツールパネルを開いた状態

見せるモード

開発者である自分がめちゃくちゃ欲しかった機能です。自分が作ったアプリを目の前の友人に見せびらかしたいけど、恥ずかしいメモが出てきたら怖いから見せられない、という悩みがありました。

そこで、他人に見られてもいいというメモを設定しておき、そのメモしか表示しないという機能を作りました。これで安心して見せびらかすことができます。タグについては、見せる用のメモに付いているタグしか表示されない仕様になっています。

各メモの編集画面で見せるモード用に設定
設定画面で見せるモードのON/OFF

アプリ名の由来

このアプリの特徴は、探したいメモが見つかること、そして思いがけず出会うことも出来ることです。それは外出に近いイメージだなと思いました。決めていたものを買いにいくこともあるし、その途中で考えていなかったことに出会って、気持ちに変化が起きることがある。外出の場合は家の中から外へという物理的な場所の変化ですが、メモの場合は時間の変化です。過去を振り返ったり、未来のために残したり。そこでChatGPTさんに「行き来するの類義語を教えて。英語で。」と聞いた答えの中に「Roam:歩き回る」というものがありました。単語の字面がカッコいいと思いましたし、時間とタグの多次元空間を歩き回るイメージがしっくり来ました。あとは単語そのままじゃなくて造語っぽくしたかったので、Roamとmeで「自分を歩き回る」的な意味を込めて「Roamee」としました。読み方は、英語の発音記号は「róum」なのでロウミーが近いですが、かわいくないので、「ローミー」がいいです。

アプリアイコン

Roameeのアプリアイコン

いかんせん画力がないので表現したかったことは出来なかったのですが、表現したかったのは「点在するクラスタ」です。命名のイメージと同様、タグと時間の多次元空間にメモがクラスタ状に集まっている、それらのクラスタの大きさや位置は不規則にちらばっている、というものを表現したかったです。

余談ですが、これでもかなり成長を実感できました。丸を並べて色をつけただけなのですが、全部自分で考えて作れたので。前バージョンは「色んなノートがあるイメージ」で、Figmaのプラグインにあるアイコンにグラデーションの色をつけただけでした。その前の初期バージョンではオリジナルだったけど、今回の方が良いなと思います。

前バージョンのアプリアイコン


初期バージョンのアプリアイコン

便利な使い方

ライフログ記録とルーティン発見

やったこと、起こったことを「ライフログ」タグで記録していきます。ツイッターみたいにつぶやく感じで。そのうちに、「これしたら良いことあったな」「習慣にするとよさそう」というものがあったら、「ルーティン」タグをつけます。こうすると、「ルーティン」タグだけを見ることも出来ますし、一連のライフログを見ることもできます。フォルダ式だとどこか一つにしか置けないですが、タグだと気軽に複数に紐づけられるのが便利です。

ライフログの記録とルーティン発見の例

おわりに

今回のアップデートでようやく、プロダクトというものになった気がしています。バグがありましたらお手数ですがコメントやアプリレビューで教えて頂けますと幸いです。また、自分がまだ気づいていない便利な使い方もまだまだあると思うので、教えてもらえたら嬉しいです。

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