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酒場を求めて大井町〜蒲田

 およそ3年ぶり、友人達と巡る「東京煮込みマラソン」が開催されました。

 3年間ずっと練っていたプラン、五反田から蒲田、というコースで街の大衆酒場を探索して参りました。


 さわやかな5月の風が吹く、絶好のウォーキング日和です。

 ああ、一応説明をしておきますが、この「煮込みマラソン」、昼間から営業をしている大衆酒場、主に「せんべろ」と言われる立ち飲み屋的な店の、主に煮込みの味を、電車を使わずに調査するという、暇で物好きな酒呑み(苦笑)にしかできないイベント、のことでございます。


 なんだかんだでもう10年以上、ほとんど同じメンツで歩いています。

 みんな歳を取りましたが、とりあえず元気で総行程10キロ以上の道のりを歩けるのですから、ホントありがたい限りですね。

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 五反田駅で待ち合わせをして、戸越銀座を流して大井町まで歩こうという算段。

 戸越でいい感じのお店があればちょろっと入るのも一興と思っていましたが、テレビで紹介されているようなお店(飲み屋ではないが)は行列ができていたりして、入店を躊躇っているうちに新幹線が通り過ぎる高架線、つまり戸越銀座の終わりです。


 ああ、このゆるキャラは、戸越銀座のアイドル、「戸越銀次郎」ちゃん、なんだそうです(もっとかわいい名前にしてあげればいいのに、笑)。

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 ナビを頼りに大井町に到着。

 有名な東小路飲食店街にはイカしたせんべろ店がたくさんあるとの触れ込みでしたが、そのほとんどが夜からの営業のようで、雰囲気だけを味わって、その横にある「煮込み」と書かれた暖簾をくぐることにしました。

 ここはごく普通の居酒屋でしたが、我々と同じように東小路の店に入れなかった鬱憤を晴らそうと入店したような御同輩で賑わっています。


 久しぶりの、行動制限のない連休ですもんね。とりあえず乾杯です。

 ああ、肝心の煮込み調査ですが、ここの煮込みはこってりとしたデミグラスソース風。ガーリックトーストにつけて食べるシチューといった趣きで、大変美味しかったです。

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 てくてくてくと、大森に移動。

 山手線や都内の地下鉄と違って、この辺りになると駅と駅との間隔がありますね。結構疲れました。

 大森で行ってみたかったエリアは、「地獄谷」と呼ばれる山王小路飲食店街でしたが、ここも営業は夜からという感じで、ちょっとガッカリ。

 でも、店の看板から想像すると、せんべろの居酒屋というよりはスナック的なお店が多い印象でしたが。


 大森の高台の方は、かつて文豪が集う街だったらしく、そんなモニュメントを眺めながら蒲田方面に移動しようとしたら、なんともイカす昭和風の大衆酒場を発見!

 建物も、常連さんと思しき客層も、くじらの刺身もホタルイカの酢味噌和えも何もかもが、古き良き昭和の雰囲気プンプンの良店でした。

 17時まではサワー全品150円ということで、給水ポイントの如く喉に流し込んだ我々でした。

 

 休養十分、蒲田までノンストップです。

 大井競馬場とか、平和島とか、「夢が開いて散って」エリアにも興味がありましたが、それは次回のお楽しみってことで。

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 で、蒲田こそせんべろの聖地。星の数ほどキッチュな立ち飲み屋があるのですが、こちらの元祖羽根付き餃子も一度食べてみたくて(もうだいぶ疲れたのでゆっくり座りたい、というのが本音)、結局こちらの有名店に初潜入です。


 しかしまあ、ここの餃子は美味しかったのでした!

 ただただパリッとした羽根がついているだけだろ、なんて思っていた自分を叱ってやりたい、そんな感じです。

 もちもちっとした皮に、野菜とお肉のバランスが絶妙の餡。しつこくなくて、いくらでもいけちゃいます。


 そして、焼きそばやらピータンやらの一品料理も、どれもこれもが絶品のお味。

 ホントにゆっくりと、幸せな気分で友人達と時間を過ごすことができました。

 謝謝。


 ちなみにこのお店(2号店)には来店した芸能人の写真がずら〜っと飾られているのですが、我々が座ったテーブル席の上には、片桐はいりさんと大場久美子さんの写真が。


 なんだかよく分からないけど、やけに嬉しかったです(笑)。


 この日はなんだかんだで20000歩以上歩きました。

 よく食べ、よく飲みましたが、これでカロリーゼロ!(ってことはないわな)。

老後の楽しみになればと、というか、ボケ防止に、コツコツ始めてます。