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シーザーサラダが好きな彼女と僕の恋物語
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2015年12月の記事一覧

&  episode 004

&  episode 004

くにちゃんと僕の出会い。

それは、7年前になる。

当時、僕とくにちゃんは大学生だった。大学も、学部も、サークルも全く接点がなかった僕らは、ある就活のイベントで知り合った。

今も昔も、就職活動というやつは学生をより強い人間する「試練」だと思う。

たった大学4年間で、どんな差がつくのか。

僕は建築を専攻しており、すでに専門が決まった立場だった。

就活イベントは、高校時代からの友人にどちらか

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&   episode 005

&   episode 005

「総合商社に行きたいんですか?」

僕は、彼女に聞き返した。

くにちゃんは、まっすぐな目で一呼吸おいて答えた。

「はい。第一希望です」

海外で戦える人間になりたい!そう思いながら、大学時代を過ごしてきたそうだ。

朝一に英会話学校へ通い、それから学校の授業へ。夕方は、家庭教師を行い、夜は、第二外国語である中国語のレッスンをオンラインで。

サークルは体育会系のラクロス部で英会話と調整をしなが

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&   episode 006

&   episode 006

僕がくにちゃんと付きあい始めたのは、桜がほころび始める3月。

銀行の内々定が出て、本命を控えた時期だった。

僕は、研究室からの推薦で大手建設会社の内定が決まったところだった。

理想的なキャリアはエッジが効いた憧れの建築家の元で働くことだったが、社会人としてのスタートは組織だった会社の方が、後々仕事がしやすいぞという先輩からの助言に従った。

くにちゃんは、手堅く銀行の総合職の内々定をゲットし

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& episode 007

& episode 007

年越しは「鴨」が食べたい。

という才女たってのお願いを叶えるべく、僕はお正月商戦で賑わうデパートへ買い物へ行った。

売り場は高齢の方が多く、その他は僕らのような若いカップルが多かった。

来年、僕らは30歳を迎える。

正月の買い物をデパートでするなんて、僕らも少し背伸びができるようになったものだ。

例年は、お互いの家で歳を越していた。

しかし、今年彼女はプロジェクトリーダー候補に抜擢をさ

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