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〘メインマガジン〙自由と開放を告げ知らせる【ヨベルの角笛】

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このマガジンはメインのマガジンとなります。 千載一遇の聖書研究サイトへようこそ! 心理を探求するあなたの訪問を心より歓迎します。 先入観を捨てて、聖書を素直に、廉直な思いで読ん…
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2021年8月の記事一覧

神の実体は誰にも知り得ないと断言している聖句について

「イエスはこう言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした。 すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに子を知る者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はいません。」(マタイ 11:25-27 新共同訳) 同じ内容のルカからの引用です。 「子がどういう者であるかを知る者はなく、父がどういう方であるかを知る者は、

「神を知らない人々」は永遠の滅びの刑罰を受けるとされるというのは本当ですか

平成29年度版 文化庁編『宗教年鑑』によりますと、2016年12月31日現在、日本のキリスト教系の信者数は 1,914,196 人だそうです。 そして日本の総人口は 総務省統計局によりますと(平成28年10月1日現在)1億2693万3千人だそうです。 この数字のまま比率を計算しますと 1.05%となります。 日本人の約 99%は「神を知らない人」ということになるのでしょうか。 聖書の解説をしているサイトで、ある牧師が次のように書いているのを見つけました。 そしてその確認でき

神は命をどのように見ておられるのでしょうか

  神は万物の創造者です。創造物の中でも、とりわけ奇しいのは生き物の誕生でしょう。 まず最初の人間の創造に思いを馳せることにしましょう。 今ここでこう書いているのは「命」とは何かを追求してみたいからです。 神が創造された最初の人間アダムは、造られた直後は生きていませんでした。といっても「死んでた」というわけでもありません。 人間を物理的に(つまり「体」を)造り終えた後、もう一つ、創造とは別の工程というか処置が必要でした。 「主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を

「キリストに味方しない者は敵対する者、集めない者は散らす者」とは?

ひとつ前の記事 「あなたは、費用を計算しましたか? -ルカ14章の例えの真意」 の中でキリストの弟子になるということは「絶対要求」ではなく、いわゆる「天国かさもなくば地獄」という教えが間違いである聖書的根拠というのを示しましたが、今回の記事で はさらにその点を掘り下げてみたいと思います。 キリスト教は基本的に二元論というか、いわゆる「信仰か、不信仰か」「救いか、滅びか」「天国か、地獄か」というように常に「二者択一」を迫られているようなイメージがあります。 事実、キリスト教関

あなたは、費用を計算しましたか? -ルカ14章の例えの真意

イエスと弟子たちの一行に後から付いて来ていた大勢の群衆に、ある時このような話 をされます。 《わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、そのうえ自分のいのちまでも憎まない者は、わたしの弟子になることができません。 自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、わたしの弟子になることはできません。 塔を築こうとするとき、まずすわって、完成に十分な金があるかどうか、その費用を 計算しない者が、あなたがたのうちにひとりでもあるでしょうか。 基礎を築いただけで完成できな

患難前携挙説に伴う「空中再臨」の謎

※↓はこの記事の音声ファイルです。朗読を聞きながらお読みいただけます。 いわゆる「携挙」と呼ばれる教えについて、すでに何年も前にHPに投稿したものですが、ここに改めて1つに纏めておこうかと思います。 題して「この1記事で「携挙」のすべてが分かる! 必読。」 さて、プロテスタント系福音派に「空中再臨」「地上再臨」という解説が見られます。不穏な事象が見られる昨今、終末期の獣の刻印はワクチンパスポードだ、などの声が大きくなっているためか、「患難」近しと、「携挙」ブームも一段と熱

神と遊ぶ

もうずいぶん昔、40年近く前に書き留めたメモですが・・・ 一応、ブログの隅っこの方にこの記事をの載せてはあったのですが、改めて記事にしてみようと思い至りました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  わが家の娘がまだ幼い頃「パパー あしょぼ」をよく口にするようになって、期待に満ちた親しみある笑顔で見上げて「パパあそぼ」と言わせるものは何なんだろう、この感覚はどこから来るんだろうなどと、考えているうちに、どういう分けか、「神と遊ぶ」という考えが

聖書預言の日数の「一日を一年とする」慣例の間違い

 聖書研究者たちの間で、当然のように「預言に関する日数等の計算法」として採用される、この「一日を一年とする」という表現が使われているのは、民数記14:34と、同様の表現が見られるエゼキエル4:6の二箇所です。先ず民数記の方から考慮します。 「お前たちの子供は、荒れ野で四十年の間羊飼いとなり、お前たちの最後の一人が荒れ野で死体となるまで、お前たちの背信の罪を負う。 あの土地を偵察した四十日という日数に応じて、一日を一年とする四十年間、お前たちの罪を負わねばならない。お前たちは

神が「善悪の知識の木」を置かれたのはなぜですか。

まず、タイトルに関連した聖句を引用しておきましょう。 これは、アダムが造られた直後、まだエバのいない時でした。 ですから神の創造の業は継続中であったわけですが、従ってこの2本の木は当然「創造者」としての人間に関わる、特別な目的を有する重要な創造の一つでした。 神は人間のために、地とその環境を整えられました。すべて完璧な状態で、モデル地区としてのエデンに園を設け、そこが最初の人間の住まいでした。 ところで、「理想郷」という言葉がありますが、「理想」とはどういう意味でしょう

ダニエル9章の70週の預言についての考察

「お前の民と聖なる都に対して七十週が定められている。それが過ぎると逆らいは終わり罪は封じられ、不義は償われる。とこしえの正義が到来し幻と預言は封じられ最も聖なる者に油が注がれる。  エルサレム復興と再建についての御言葉が出されてから油注がれた君の到来まで七週あり、また、六十二週あって危機のうちに広場と堀は再建される。 これを知り、目覚めよ。エルサレム復興と再建についての御言葉が出されてから油注がれた君の到来まで七週あり、また、六十二週あって危機のうちに広場と堀は再建される

前代未聞「憎むべき荒廃をもたらす者」の正体を解明

前回はダニエル9章の70週の預言を取り上げました。 今回は、その中に登場した「荒らす者」の実態についてです。 「荒らす憎むべき者」は長いので今後「荒憎者」と記すことにします。 《都と聖所は次に来る指導者の民によって荒らされる。その終わりには洪水があり終わりまで戦いが続き、荒廃は避けられない。彼は一週の間、多くの者と同盟を固め半週でいけにえと献げ物を廃止する。憎むべきものの翼の上に荒廃をもたらすものが座す。そしてついに、定められた破滅が荒廃の上に注がれる。》ーダニエル9:26

預言時計の針を正しく見極める-70週の預言についての考察

70週の預言についての考察 「お前の民と聖なる都に対して七十週が定められている。それが過ぎると逆らいは終わり罪は封じられ、不義は償われる。とこしえの正義が到来し幻と預言は封じられ最も聖なる者に油が注がれる。 エルサレム復興と再建についての御言葉が出されてから油注がれた君の到来まで七週あり、また、六十二週あって危機のうちに広場と堀は再建される。 これを知り、目覚めよ。エルサレム復興と再建についての御言葉が出されてから油注がれた君の到来まで七週あり、また、六十二週あって危機のう

隠されているもので知られずに済むものはない - [ 黙示 ] に関する考察

「黙示録」という単語を画像検索すると、身の毛のよだつような、あるいは気が滅入るような画像ばかりが出てきます。本当の黙示録とこれほどのイメージのギャップのあるものは他にないでしょう。 アポカリプスは闇に光が注がれるような出来事です。 聖書の最後の書「黙示録」、この書の名称は、冒頭の1:1の単語に由来します。 「イエス・キリストの黙示。この黙示は、すぐにも起こるはずのことを、神がその僕たちに示すためキリストにお与えになり、そして、キリストがその天使を送って僕ヨハネにお伝えになっ

永遠の命を得ることはクリスチャンになることに依存しないという聖書的根拠part1

「救い」のシンプルな構造 基本的な概念として「救い、救済」とはどういうことでしょうか。 例えば「治療」とは病気の人を健康に戻すことです。 「元気」になるとは元々の気、活力を取り戻すことです。 結局の所、本来の姿、あるべき状態に「戻す」ことに他ならないでしょう。 これらはなんとなく聞いているだけなら、そりゃまあそうに違いない。という感覚で受け止めるでしょうが、深く考え始めると、どれもみな「程度問題」の関わる漠然とした、人の受け止め方で如何様にも判断され、こんなもんだろう。い