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【〜あとがき〜振返ト踏出ノ狭間ニテ】
ん……?
…………ええ、終わりよ?夏祭、物足りなかったかしら?
謎が解けなかった?謎だらけでオチがなかった?
ええ、いいのよ。最後の最後で提示した選択肢は、
アナタの心を予想した記号。何度読み返すもよし、何度繰り返させるもよし。
最後の茶会風景に思いの丈をワタシにぶつけにくるもよし。
全てはアナタの自由よ。解釈に絶対はないの。ワタシ自身も含めて、ね。
解説?……ふふ、ここまで付き合ったアナタなら、
今さら要らないと思うけれど。
それとも……まだ、アナタの心が語り足りないのかしら?
もしそうなら、ワタシはこのうえない喜びを言語化する苦悩を愉しむわ。
青い鳥が咥える投函箱か、コメント欄に好きなだけ書いて頂戴。
改めて、ここまで一緒に来てくれて、ありがとう。
去年と重複するけれど、アプリコットも「他人のスケッチ」が題材。
そして課題。どうしても書かないといけなかった理由が、ワタシにあった。
そこになぜかこうも多くもアナタたちの視線と言葉が絡みあって、
スケッチのカンバスを跳び越えて世界に唯一の物語となった。
そして、この二人で「スケッチ」はおしまい。その意味で、終わり。
それを踏まえたうえで聞いてもらえたら幸いよ。
最初は、独りぼっちの独り言恨み言を物語に押し込んで吐き出せたら、
それでよかった。
途中から、予想を少しずつ逸れるコインの変動に目を見開いて、
線画のスケッチに色が灯り始めた。
最後は……そうね、きっと、これが一番大きかったの。
一番といっても一度に訪れたから三つも四つも並べるのだけれど。
*special thanks*
「#ゲームブック」を贈ってくれた元敏腕ゲームクリエーター様。
最初に書いて見せた脚本は、ゲームではないと一蹴したアナタ。
その厳しさは有償の芸事に対する責任と矜持ゆえと知るワタシは、
三倍嬉しかったわ。一番冷静に見守ってくれて、ありがとう。
贈り物に恥じぬ分岐の埋める噺を書くと思うと、愉しいわ。
「怪物」と「バター」のあだ名を贈ってくれた現役小説家様。
オフベージュのクローゼットを見たときに「怪物」、
アプリコットの分岐目安を知ったときに「バター」。
読んで一単語に圧縮した芸当、心底驚いて、同時に勇気をもらった。
「モチーフ」から「キャラクター」にしてくれて、ありがとう。
青い鳥を追いかけてくれては手紙をくれる演者様。
スケッチが何のスケッチか、思えば一番最初に打ち明けた人よ。
青い鳥の仕様が少し変わって、暁夜花の名前が見つかりやすくなって
喜んでくれた何気ない言葉が、視線が、背押してくれたの。
ワタシが膿んで停滞するフラグをことごとく折ってくれて、ありがとう。
「その感情を臆さず書けたら、あなたの物語世界はもっと広く深くなる」
先生。
先生が静かに優しく告げた言葉は、ワタシにとってのSAVEシステム。
負の感情にベクトルを存在させることを赦してくれた最初の人。
先生。――――書けましたよ。すごく、すごく迷って震えながら。
痛いつらい苦しいと心臓を掴みながら蹲って……大勢に支えられながら。
舞台を愛し、舞台裏を支え、舞台に上がってくれたハイドラ様。
アナタは名指しよ?だってここで連載しているもの。
何度も、何度も、何度も。まなうらに多くを浮かべてくれてありがとう。
「血膿から咲く花」というあだ名をワタシに贈ってくれたあの夜、
「痛みから生まれ、拒絶するようで融合したもの」と称されて、
ワタシは初めて「暁夜花」になれたの。本当よ。
「シャンデリア」のお相手を務めるのだもの。堂々と名乗らないと。
and… you
ゲームのエンディングテロップでは定番。私にとっても、定番。
アナタたちの視線と選択があって初めてスケッチではなく物語になれるの。
数多くある作品群の中でこの戯れに参加してくれて、ありがとう。
ねえ、それがとても数字に出ているとnote運営システムが告げたの。
![](https://assets.st-note.com/img/1672645068217-O7ebUn9DVR.png?width=800)
この意味、分かるかしら?
戯れシリーズの舞台裏を語る「たわラジ☆ワンダーランド」。
オフベージュ編の後書きと同じタイトルだけれど、統計されたのは、
アプリコット編の片方の選択肢でしか辿り着かない茶会のほう。
記事を更新しつづけて続きが現れるという性質上、
単にタイムラインで流れて来たから見た、というのは初回投稿時だけ。
書きやすくて読者を選ばないエッセイや散文よりも、
多くの人が訪れてくれていた。
分岐を両方を見たくて足を運んだアナタも。
最初から選んだ分岐がいつも茶会だったアナタも。
茶会に辿り着かなかったアナタも。
アプリコット編に触れた全員数えて(現時刻時点)560人。
思い浮かべてみて?
東京都の小学校の平均児童数よりちょっと多い。
賑わい全員分に教員とスタッフと本日の保護者会出席者を足したくらい。
それだけの人数が大なり小なりの距離で触れてくれた。
「シャンデリア」登場のおかげで再度視線を集めたオフベージュ編を足すと
もっと増える。
―――光栄といわずして何と言えばいいの。
何度でも言うわ。最初はただの、他人のスケッチ。醜悪な感情の処理手段。
言葉も選んだし、モチーフとなった現実の人の名誉を貶めない設定考察は胃が痛くなるまで繰り返したわ。それでも、普段の舞台で紡ぐ「綺麗」の花束を贈ってもらえる物語からは程遠い。「なぜ本気を出せない」という自他の言葉への返答たる痛覚に奥歯を噛み締めて、それでも今日を諦められないと筆を握り直して、音楽をかけて心のスイッチを入れる。
理性という俯瞰と、感情という主観の視点と、元から好きで読者になぞかけを突きつける絡繰り好きのバランスを取って、取り続けていたら、今ここ。
何度でも言うわ。今は世界で唯一つの、物語。
アナタたちがワタシとワタシたちの為にアクセスしてくれたSAVEシステム。
――
―――――
「これで、ちったぁ動きやすくなるかな」
「是。『猫』は停滞を引っ掻き回せて悲しい」
「当然よ。茶会まで開催して出番がなくなる世界線なんて消滅に値するわ」
「ああそういや、『手紙屋』あいつどこいった」
「座標特定開始。……定時連絡信号に応答あり。『偏愛』収集中とのこと」
「ふぅん?もうキャラクターズの名前すら摩耗が激しいのに?」
「だからこそじゃねぇの。ワスレモノを記録するためのnoteブックだ」
「フフッ……そうこなくちゃ」
――
――――
昨年の書き納めに捧げる予定だったのだけれど、元日も通り過ぎたわね。
だから、そろそろ目も頭も疲れたでしょうから、ここで休憩して頂戴?
ここからは新年の挨拶と書いて予告よ。予定は未定だけれど。
いい?
3……2……1…………
明けまして、おめでとう。さっきまでの昨年は本当にお世話になって、さも今生の別れかのようなアリガトウをたくさん紡いだけれど、そんなことはないの。
……あら、いま少し疲れた顔をしなかった?正月の暴飲暴食はほどほどによ?
さあ、本業に追われて何も予定通りに進まない2023年だけれど、気まま心のまま踊る筆を好いてくれるのなら幸いよ。
今年の抱負――というより、予定ね。
其ノ壱【戯れシリーズ、続投&正式シリーズ名称化】
え?終わったわよ?終わったけれど、ほら、「シャンデリア」が来てくれたじゃない?クロスオーバーと言わずコラボよ。予定されている逸話にまつわる補完情報を打ち合わせの中で情報提供するだけではもったいないから、きちんと噺にしてハイドラさんにも愉しんでもらうつもり。
今度は誰が主軸?喜んで頂戴。アナタたちの大好きなorchidよ。
でも、orchidはオフベージュとアプリコットの分岐表現者という役割やそもそもの舞台時間軸が過去と未来福音という性質上、展開そのものが分岐するという絡繰は予定していないの。でも、何かしらアナタたちを巻き込んで一緒に戯れる小道具は欲しいから考え中。何か良い案があったらぜひ教えて頂戴。
そして、アプリコット編から実はほぼ統一されていたのだけれど、分岐がある噺のみ「~戯れ~」とせず、これだけ多く長く見守ってもらえた記念に全話「戯れシリーズ」という一つのマガジンに収めて表記を統一していくわ。
全話、つまり、選ばれなかった分岐を補完する。
これは商売根性を出せば有料販売――というのがセオリーだけれど、ワタシからの贈り物だから、値札はつけないわ。いつも通り、気が済まなければ白紙の値札に書いて寄越して頂戴。電気代と珈琲代と……もし素敵な絵師様や音師様に出会えたときの依頼料、とか。
其の弐【有料記事の予定】
未定だけれど指針だけは決まったから本番記事掲載の際に改めて話すわ。
戯れシリーズは性表現を想起しやすいオフベージュでもR15くらいの判定でしかなかったようだから、もう少し踏み込んだ表現はシリーズを問わず、「子供はダメよ」という線引きの意味で少額をかけさせてもらうわ。
其の参【新シリーズSS『偏愛』】
これはとある別離を元にワスレモノとなった噺たち。
記憶を辿って、片割を記録する。
積み上げていつか、愛しいつちくれに届きますように。
……え?どこかで読んだ文言?気づいてくれたのならとても嬉しいわ。
これくらいかしらね。あとはnote運営企画や青い鳥、投函箱に呼応したハッシュタグで気ままに書いていくから――嗚呼、肝心な挨拶を忘れていたわ。
今年もどうぞ、よろしくね。アナタの一年が善いものとなりますように。
これが白紙の値札。いつでも、もちろん0円でも構わないわ。ワタシの紡ぎに触れたあなたの価値観を知ることができたら、それで満足よ。大切なのは、戯れを愉しむこと。もしいただいたら、紡ぐ為の電気代と紙代と……そうね、珈琲代かしら。