写真メモ 夏のかくれんぼ見つけました
あけましておめでとうございます(少々乗り遅れてしまいましたが)。
睦月もはや一週間、イベント続きの年末年始が一段落して、七草がゆでほっとされている方もいらっしゃるでしょうか。
お正月頃はとても冷えますが、澄んだ空気が気持ちいいですね。
近くの公園に生えている大きなセンダンの木が好きで、その下のベンチで、水筒のコーヒーを飲みながらぼーっと景色を眺めることが多いのですが、今回は思いがけない「夏のかくれんぼ」を見つけました。
買い物帰りに「すっかり葉も落ちて、実だけになったなあ」と木を見上げていると、数メートル上の太い枝に、何やら丸っこいつぶつぶがくっついているのが目に留まりました。
「これは……ノコノコさーん!」
なんとなんと、蝉のぬけがらでした(「ノコノコさん」とは、夏の夕暮れ時、いそいそと脱皮に向かう幼虫の姿が愛らしくて、応援の気持ちを込めて勝手につけたあだ名です)。
何メートルもある大きな木のなかでも、一本の太い枝の一部にだけ。
数えてみると、18匹ぶんありました。
この時期に土から出てきたとは考えがたいので、きっと夏から台風などにも耐えて残っていたのでしょうね。なんだかうれしくなりました。
さっそく周りにも写真を撮って知らせたところ、「きもちわるい」から「切ない」まで反応は様々。
感想を聞きながら、なんだか文章を書くことにも似ていると感じました。
傍目には奇妙にうつるかもしれないけれど、残した文章が風雨や時の流れに消え失せなければ、見つけた誰かに喜んでもらえるかもしれない。
自分がこの世にいなくなったとしても……なんて!
noteを拝見していると、ひとつの絵や写真、また本に対しても、それぞれの方がそれぞれの受けとめ方をご自身の言葉で文章に綴られていますね。その響きあいがとても豊かで、幸せな気持ちになります。
今年もそんな素敵な世界にまぜていただけるとうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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散歩で見つけた面白い風景を創作メモ代わりに。
普段は短い小説を中心に投稿しています。よろしければ、こちらもぜひ。
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