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骨と皮

■2024年(両親81歳)

1/1 父 入院4日目 
元旦に危篤 続き(14)

10:00過ぎ 姉到着

父の元に駆け寄り、涙する姉。

姉の到着まで、わたしは父と対峙し、父に呼びかけ語りかけ、色々なことを思い葛藤し、父との時間を過ごさせてもらった。

ここからはしばし、姉も父との時間を味わってほしい。

10:30 
清拭の時間だとのことで、日勤の看護師さんがやって来る。

看護師さんに「一緒に拭きますか?」と言われ、「ぜひお願いします」と、やらせてもらう。

父の病衣が取り除かれ、父はオムツ一丁の姿に。

父の体は見事に骨と皮のみ。

お腹も足も背中も、全部白い。

熱い蒸しタオルを渡され、姉と一緒に父の体をそっと拭く。

父の裸の体を拭くなんて、初めての体験だ。

今やこんなにもやせ細って真っ白になってしまったが、これまで81年間頑張ってきた父の体は尊い。

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