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お母さんに会いたいんだけど

■2022年(両親80歳)

5/21 
留守電

16:49
何やら二人で電車に乗って帰ろうとかって話している。

5/22 
母、修理したメガネはその後違和感なく使えるとのこと。
父、便がゆるいそう。

5/23 
父より「お母さんに会いたいんだけど」との入電あり。

「お母さん」とは、群馬の実母のことらしい。

「じゃあいつ会えるか聞いておこうか?」と聞くと、「そうしておいて」と言われてあっさり要件終了。

いつからか、まだ生きていると認識している。不思議。

5/26 
留守電 
1Fにいる様子だが無音。体操アクティビティの音が聞こえる。

5/27 
三女と訪問 

元気で何より。
昔のアルバムを一緒に鑑賞する。

母、途中で横になり眠ってしまう。やはり睡眠薬のせいか。
「眠いの?」と聞くと、「眠い。ちょっとだけ眠るね」と言って寝てしまう。

5/30
母より「これからお風呂に入ってくるね」との入電あり。

5/31 
母より「飛行場に今着いた」との入電あり。

17:18 
留守電もあり。

母 今、飛行機に乗って家まで帰ろうと思ってね、飛行場にいるのね。迎えに来てもらえないかな? 電話くれないですかね。家に早く帰りたいんだけど。よろしくお願いします。淳子より。

母 迎えに来てくれって頼んだけど。一応電話はかけた。

父 何だって?

母 返事はないの。なんにも。よく分かんないねぇ。

スタッフ 電話かけた? 尚子さんに。

母 うん

スタッフ じゃあ折り返しかかってくるんじゃない?

父 …誰、あの人?

母 今の人、ここのヘルパーさんでしょ。白いエプロンかけてたでしょ。ヘルパーさんじゃないの? 雨が降ってるね。


母の留守電にはしばしば「飛行場」というワードが出てくる。
母の目に映る飛行場の景色はどんなだろうか。

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