睡眠薬の導入
■2022年(両親80歳)
5/7
留守電2回
5/8
0:40 深夜に起きている!
母 時間があったらこちらへ遊びに来てください。
父 何してるん?
母 尚子に留守電を入れたんだけど通じたか分かんない。
母 来てくださいって入れといた。それでいいでしょ?
父 いいよ。尚子もなにやってるんだろうねぇ。
(窓の外をのぞいている様子。)
母 真っ暗だね。
父 やだね、こんなのね。変な明かりつけてね、火事にでもなっちゃうよね。火事になったらみんなこっちに移ってくるよ。
(電灯を見て言っているのか。)
5/9
姉帰郷し、共に訪問 お寿司差し入れる。
5/10~
父母 睡眠薬導入
別荘より連絡あり、両親が夜中に起き出してゴソゴソと荷造りしたりと動き回っている日々が常習化し、昼夜逆転傾向にあるので睡眠薬の導入を促される。
メンタルクリニック往診医と相談したらしい。
そのまま受け入れざるを得ず、承諾する。
「ロゼレム」という薬(ロゼレム錠8mg)を処方される。
以降、現在に至るまでずっと飲み続けているのだが、
睡眠薬導入前には見られなかった気怠さ、ボーっとした様子が見られるようになった。
昼夜逆転解消のためであるにも関わらず、昼間も眠そうで、日中に眠っていることも多くなった。
今思えば、睡眠薬の導入によって、明らかに二人の覇気がなくなっていった。
正気さが失われていくというか。朦朧度が増していった。
別荘側からすれば、夜中にゴソゴソやられては、それは手間だし眠ってくれないとやってられないのだろう。
夜間は二人体制で目が行き届かないのだとか。
やはり、施設に入居した以上、夜中に眠ってくれなければ睡眠薬を飲まされるのは避けられないものなのか。
導入を促されたときは、そこまで深く考えずに承諾してしまったが、果たしてあの時、断ったら導入は免れたのか?
きっと無理だろう。
そして、断固断る勇気はとても持てなかっただろうと思う。
しかし、導入後明らかに衰退してしまった両親を思うと、今でも胸が痛む。
留守電
14:01
母 尚ちゃん、元気ですか。お母さんのところになるべく早く電話ください。お願いします。
父 尚子と一杯飲もうとしてるわけ?
母 うん。でも出ない。留守電だった。
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