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悲鳴

■2023年(両親81歳)

10/28
母、救急搬送 続き(1)

しばらくして搬送先が決まり、SS病院に直行する。

別荘から一番近い総合病院ではあるが、母がお世話になるのは初めて。

受付で待合場所を聞き向かうと、廊下の椅子に女性が1人座っていた。

よく見れば別荘のスタッフさんだった。

てっきりわたし一人が立ち会うものだと思っていたので、びっくりする。

わざわざ救急車に同乗して付き添ってきてくれたことのお礼をする。

その後二人して待っていたのだが、向かいの救急処置室から何やらものすごい叫び声が断続的に聞こえてくる。

耳に痛々しい。

しばらくしてやっと処置室に呼ばれる。

廊下から聞こえていた悲鳴がより大きく聞こえる。

どうも奥のベッドにいる患者さんから発せられている様子。

「ひえぇぇぇぇ。」

「やめてーーー。やーーー。」

「ひえぇぇぇ。」

よりはっきり聞こえてきて耳をふさぎたくなるほど。

一体どうしたというのか?

これから母の説明を聞くという大事な段で、頼むからやめてほしい。

とても落ち着かない。

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