放心状態
■2024年(両親81歳)
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父 入院12日目 続き(7)
22:30頃
A病院に駆け付けてから約40分ほどが経過。
ベッド脇のモニターを見ると、父の心拍数は50台に回復していた。
とにかく父の一挙手一投足を見守っていると、看護師さんがやって来た。
緊急時より落ち着いたので、そろそろ帰って欲しいという。
この段でまさかまた帰らされるとは。
抗議するも通らず。
姉と唖然とし、1Fロビーのベンチに座り込む。
しばし動けず。
緊急呼び出しの電話が入った時に相当の覚悟をしただけに、気持ちの整理が付かず放心状態になる。
このままどうなってしまうのか。
元旦の危篤の時のように、また持ち直したということ?
いや、また数値が下がってもしかしたらまたすぐに呼ばれるかもしれない。
いっそのことこのままここに居座っていようか?
考えれば考えるほど疲弊するばかりで、姉とぐったりした末、とりあえず引き揚げようということになり、タクシーを呼んで一旦帰宅する。
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