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[棚田で米を作ってみる](その8)「脱穀・籾摺」

作業日: 2023/10/14

<運営からの説明文をコピペ>~~~
脱穀(だっこく):乾燥させた稲の穂先から籾をはずす作業(田んぼでコンバインを使って行います。)
籾摺(もみすり):籾から籾殻を取り除いて玄米にする作業(籾摺機のある小屋に移動して行います。)
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 本日は気持ちのよい秋晴れ。快晴というよりやや薄曇りで、やわらかな空気でした。
 約1か月前にハザ掛けし乾燥した米を脱穀、糠摺する作業です。5月から始まった棚田での米づくりはいよいよ最終作業となりました。(後日、交流イベントという催しがある予定ですが、そこでは米づくり作業はありません。)
 籾の中の米がどれほど乾燥しているのかは、触ってみてもよくわからないのですが、比較的乾燥した秋の空気に1か月も晒されれば程よく乾燥していることでしょう。脱穀の際に稲束をもつと、ハザ掛けした時よりかは軽く感じます。

1か月自然乾燥したハザ掛け

 脱穀は、コンバインで行っていきます。本来は(現在の通常の米づくりでは)、稲を刈りながら脱穀を一連でやっていくそうです。まじまじとコンバインをみたことはなかったのですが、よくできたマシンです。

コンバイン内部、中央のドラムのようなものが回転して稲から米をはずしてゆく仕組みです

 サポートの農家さんがハザから稲束をはずして渡してくれて、小生がコンバインに投入していきます。(上写真の左下のように稲穂を奥側にして投入します。稲束は写真下のチェーンに乗って左から右へと送られてゆきます。)
 脱穀された米は袋へ注ぎ込まれて、藁は粗く粉砕されて、コンバイン後ろ下より排出されていきます。
 本来(現在の通常の米づくり)はコンバインが進みながら藁を排出するので、刈取られた跡に藁が被されてゆくようなイメージになるのですが、ここでの作業は停車中のコンバインの脱穀機能のみを使用するので、どんどん排出される粉砕藁を掻きだしてやらねばなりません。
 重労働ではないのですが、粉のように舞う藁で目とノドが一瞬でやられます…。マスク着用は必須なのでノドは大丈夫ですが、目が痛い。ゴーグルを着用したほうがいいかも。

排出された藁

 この藁に座るとふかふかで気持ちいい。アルプスの少女ハイジ(R)の乾草のベッドはきっとこんな感じなんだろうなぁ。

 続いての籾摺(もみすり)は、少し離れた場所でおこないます。軽トラにほか参加者の米袋とご一緒に運ばれてゆくので、自家用車でついてゆきます。
 ここの作業場には、脱穀したコメから籾をはずして玄米の状態に仕上げてくれます。
 われわれの作業の工程はなく、サポートの農家さんがマシンに脱穀米を投入していってくれます。そして、30kgごとにコメ袋に詰めてくれて、結んでくれて完成です。

籾摺マシン(正式名称不明です…すいません)
ここに脱穀米を投入して、
ここでガサガサふるいにかけられているようでした
そして、袋に投入されます
完成した玄米30kg(成果物です)

 30kgを持ち上げることは(最近は)ほとんどないので、かなり重く感じます(女性では無理かもしれません)。5月からの、思えばあっという間の米づくりはここに結ばれました。猛暑(酷暑)や、ずっとスクワットしているような稲刈りなどとても大変な作業もありましたが、米づくりの大変さを死ぬほど感じることができる貴重な経験でした。
 農業に限らず、一次産業、ものづくりなど肉体労働(しかも一人ではできない)により得られるものは感慨深いものがあります。命を維持するためには最低限のカロリーを摂取する必要があり(つまり食べるということ)、カロリーを生産することは、その他産業での価値創造の源泉ですから、まずは順序的に最も価値がある仕事ですね。

 玄米を炊いたことがないので、後日やってみることにしよう。また、行ったことのない”コイン精米”にも行ってみよう。そして、米の長期保存方法も調べなきゃ。大したことではないですが、まだいくらかやることは残っているようです。

<これまでの工程>


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